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Showing posts from March, 2010

繭香と蘭香の英語リーディング講座その9

みなさん、こんにちは。今日もお越しいただいて、ありがとうございます。
今日も「繭香と蘭香の英語リーディング講座」です。
英文が長くなってきましたが、読む目的をしぼって読んでみてください。
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「みなさん、こんにちは。GaMaC English school, 世界永世師範の萌木繭香です。」
「みなさーん、元気ですかぁ?GaMaC 師範代の萌木蘭香です。」
「ではさっそく始めましょう。」
*** 「これまでやってきたことをおさらいします。
英文を上手く読むコツとして、次の3点を心がけましょう。
1.事前情報を仕入れる:語彙や設問、タイトルから事前に内容の情報を入手
2.読む目的を明確にする:設問の答えを見つけることに集中
3.英語のままイメージする:日本語に頼らず、英語のまま理解
今日もこの3つを心がけましょう。」
と黒いゴスロリドレスの繭香が言うのに続いて、白いゴスロリドレスの蘭香が言った。
「それでは、今日も以下のジョークを読んでみましょうね。」
*** ◆語彙◆
martini:マティーニ(カクテルの名前)
amaze:驚かせる
What the heck:なんてこった!
I guess:たぶん、おそらく(※辞書的には、「私は~だと推測する、を思いつく」)
might as well make the drink:飲み物でも作った方がよさそうだ
ten-dollar bill:10ドル紙幣
flabbergasted:ちょービックリ
change:お釣り、小銭
Let me try something here:ここで何かしてみよう、ちょっとイタズラしちゃおう
see if ~notice・・・:~が・・・に気づくかどうか見る(知る)
sip:すする
just can’t take it anymore:もう我慢できなくなった
◆設問◆
このバーにゴリラのお客さんが来ないのはなぜだと、ゴリラは考えているか?

タイトル:A gentlemanly gorilla in the bar/バーの紳士的なゴリラ

ここで繭香が割り込んだ。
「語彙と設問から、どんな事前情報を仕入れましたか?」
「あたしは、バーにゴリラが来て、お釣りをごまかされる話のような気がするわ。」
「みなさんは、いか…

繭香と蘭香の英語リーディング講座その8:事前情報を仕入れてから読もう

みなさん、こんにちは。今日もお越しいただいて、ありがとうございます。
本日二回目の「繭香と蘭香の英語リーディング講座」です。

二人は今回、英文の前にある語彙や設問、タイトルの使い方を説明するらしいですよ。
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「みなさん、こんにちは。GaMaC English school, 世界永世師範の萌木繭香です。」
「みなさーん、元気ですかあ?GaMaC 師範代の萌木蘭香です。」
「ではさっそく始めましょう。」
*** ◆語彙◆
sightseeing:観光
marvel:驚く
wondrous:実にすばらしい
get absorbed in:すっかり心を奪われる
so~that・・・:たいへん~なので、・・・する
cliff:断崖
branch:枝
sticking out:突き出た、飛び出した
grab:つかむ
hang:ぶらさがる
Lord:神様
boom:とどろく、声高に言う
all you have to do is:お前がすべきことは~だけじゃ
prove:証明する
faith:信仰
let go:手をはなす
up there:そちらに(天国を意味している)

◆設問◆
神様は助けに来たが、この男はどうしたか?
(別の神様に助けを求めた・助けが間に合わず、天国へ行った)

タイトル:Heaven can help me?/神様は助けてくれる?

       A man is sightseeing (in the mountains)
and is marveling (at the wondrous beauty) (of nature).
(At one point) he gets so absorbed (in the beautiful view)
that he forgets what he is doing
and walks (off a cliff).
As he is falling
he sees a branch sticking out (from the wall) (of the cliff).
He reaches out and manages to grab the branch.
       As he hangs there
he …

繭香と蘭香の英語リーディング講座その7:英語のままイメージしよう

みなさん、こんにちは。今日もお越しいただいて、ありがとうございます。今日も、「繭香(まゆか)と蘭香(らんか)の英語リーディング講座」です。
ちなみに、この二人は「英語速読ウォーズ」の敵役として登場した双子の姉妹で、白と黒のゴスロリ衣装を着ている設定。姉が黒に白のヒラヒラ、妹はその反対の組み合わせ。二人とも白と黒のニーソックスを履き、頭にはドレスと同じ色の大きなリボンということになっています。

それから、昨日からtwitterを始めました。よろしくお願いします。

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「みなさん、こんにちは。GaMaC English school, 世界永世師範の萌木繭香です。」
「みなさーん、元気ですか あ?GaMaC 師範代の萌木蘭香です。」
「ではさっそく始めましょう。」
*** 語彙
altitude:高度
emergency chute:緊急用パラシュート
goner.:死にかけている人、助からない人
figure out:わかる、理解する
done for:もうダメ
cup:~をコップのような形にする

英文を読むコツは、読む目的を明確にすることです。設問の答えを見つけることに集中して読んでください。」と繭香が言うと、蘭香が質問した。
「読む目的?英文を読む目的って、訳すことじゃないの?」
何かを読むときは、必ずその文章に自分のほしい情報があるあから読むわけです。日本語なら必ずそうしているはずです。」
「いつもは意識していないけど、読みたいものは確かに何かを知りたいから読むし、読まないものは必要がない、興味がないから読まないもんね。」
「そう。だから英文を読むときも、読む目的、つまり自分のほしい情報を意識してから読み始めるといいと思います。」
「では、下の設問の答えを探すつもりで、でもジョークですから楽しんで読んでください。」

◆設問◆
空中で出会った男がそこまで飛んできた理由として、どのようなものが考えられるか?

タイトル:meeting in the air/空中での出会い

       A man is skydiving,/
enjoying his free-fall,/
when he realizes/
that he has reached the altitude…

繭香と蘭香の英語リーディング講座その6

みなさん、こんにちは。今日もお越しいただいて、ありがとうございます。今日も、「繭香と蘭香の英語リーディング講座」です。
今日から英文のレイアウトを変えてみました。
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「みなさん、こんにちは。GaMaC English school, 世界永世師範の萌木繭香です。」
「みなさーん、元気ですかあ?GaMaC 師範代の萌木蘭香です。」
「ではさっそく始めましょう。」
*** 語彙
entertain:もてなす
gathering:集まり、会合
I have to poop!:うんちでちゃう!
the next time~:今度~するときは
whisper:内緒話をする、ひそひそ話をする
sound asleep:よく寝ている
drowsily reply:眠そうに答える
*** 「英文を読む前に設問を出します。英文を読むコツは、読む目的をはっきり持つことです。みなさんは、その答えを探すことを目的として英文を読んでください。」と繭香が淡々と説明する。

設問: もし母の言葉に従うと、ビリーはこの話のあと、どこにうんちをしてしまうでしょうか?

「今日は英文を区切れごとに縦に並べました。各行ごとに読み下していきましょう。」と、今度は蘭香がにこやかに言った。

タイトル:I have to whisper/僕、内緒話があるんだけど

A little boy walks (into the living room)/
where his parents are entertaining a large gathering (of their friends)/
and loudly announces,/
“Mommy, I have to poop!”/
The mother takes the boy (to the bathroom)/
and says,/
“Now, Billy,/
the next time you have to go the bathroom, /
say, ‘Mommy, I have to whisper.’ ”/
“Okay,” says the boy./
That night little Billy wakes up (at three A.M.)/
an…

繭香と蘭香の英語リーディング講座その5

みなさん、こんにちは。今日もお越しいただいて、ありがとうございます。
今日も、繭香と蘭香の英語リーディング講座です。
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「みなさん、こんにちは。GaMaC English school, 世界永世師範の萌木繭香です。」
「みなさーん、元気ですかあ?GaMaC 師範代の萌木蘭香です。」
「ではさっそく始めましょう。」
*** 語彙
shake:振る、揺さぶる
this little jerk:このガキ
twist:ねじる、ひねる
tuning peg:(チューニングのための)弦を巻くネジ
brutalize:残酷なことをする
snotty little brat:鼻たれ小僧
won't = will not:どうしても~しない
*** 「英文を読む前に設問を出します。英文を読むコツは、読む目的をはっきり持つことです。みなさんは、その答えを探すことを目的として英文を読んでください。」
「英文には区切りを入れておくので、区切れごとに語順通りに読んでくださいね。」
*** 設問:カッコ内の正しい方を選びましょう。
「このベーシストは、音程がずれた弦がどれか(わかっている・わからない)。」

A bassist in trouble/困ったベーシスト        A policeman is walking down the street/ when he sees a man holding a young boy by the shoulders and shaking him violently./ The cop quickly walks up (to them) and says,/ “Hey!/ What’s going on here?”/
       “Well, you see, officer,”/ the man says,/ continuing to shake the boy,/ “I’m a bass player./ I was playing (in that club) right there/ when this little jerk ran in and twisted one (of the tuning pegs) (on my b…

繭香と蘭香の英語リーディング講座その4

みなさん、こんにちは。今日もお越しいただいて、ありがとうございます。

今日も、繭香と蘭香の英語リーディング講座です。
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「みなさん、こんにちは。GaMaC English school, 世界永世師範の萌木繭香です。」
「みなさーん、元気ですかあ?GaMaC 師範代の萌木蘭香です。」
「ではさっそく始めましょう。」

「今日からは形式を少し変えます。英文を読む前に設問を出します。みなさんは、その答えを探すつもりで英文を読んでください。」
「また、英文には区切りを入れておきます。それから、語順通りの訳の代わりに大意を最後に示すので、それで内容を確認してくださいね。」
*** 語彙
hold out:差し出す
aspirin:アスピリン、鎮痛薬
until she says:すると妻は言った
Gotcha:よっしゃー!やったー!

設問:
夫は妻のためにあることをし、妻の一言で大喜びします。さて妻は何と言ったのでしょう?
(答えを探すつもりで本文を読みましょう)

タイトル:How well aspirin works!/アスピリンは効くなぁ
       A husband and wife get ready (for bed)./ After they get (in bed)/ the man gets up again, goes (into the bathroom, and comes back (with a glass (of water) and two aspirin)./ He gets (into the bed) and holds out the water and aspirin (to his wife) / until she says,/ “What are those for?”/
       The husband says,/ “They’re for you.”/
       The wife says,/ “Why?/ I don’t have a headache.”/
       The man turns (to her) and says,/ “Gotcha!”/
*** 大意:夫と妻はもう寝ようすると、夫は浴室からコップ一…

英語速読ウォーズ:番外編 区切るのは理解するため!

みなさん、いつもありがとうございます。

双子の姉妹の活躍ばかりで、このままだと主役たちが忘れられてしまうので、「英語速読ウォーズ番外編」を投稿します。
みなさんの英語力アップに少しでもお役に立てば幸いです。
*** 6月に武道館で行った「ガマキン杯英語リーディングコンテスト・予選大会」以降もミユキと俺とアリサは図書館で英語速読の練習をしている。
と言っても、俺は速読の前段階で、コンテストの試合と同じく語順通りに区切って読む練習だ。

同じ中学からこの高校へ進学したミユキは、小柄でショートカットのかわいい女の子。最近は俺のことを「順くん」と呼ぶようになったけど、なんだかくすぐったいから「ワタル」にしてくれと頼んでいるんだ。

アリサは167センチの長身で、薄紫でキラキラ輝く長い髪をポニーテールにしている。そのせいか、大きな目も顔全体もつり上がっている感じ。でもハーフみたいで超美形だ。転校当初は心を閉ざして、無感情な話し方だったが、今は俺たちと話して笑うようになった。
*** さてと、今日の課題はこれだ。
語彙
Little Red Riding Hood:赤ずきんちゃん
lying:lie, 横になる
burst in:急に押しかける
snarl:うなり声をあげる
train:銃口を向ける
like:(~する)ように

タイトル:The grandma's duties/おばあさんのすべきこと
       Little Red Riding Hood's grandmother is lying in her bed when the wolf bursts in through her door.
       "Give me all your money," he demands, snarling and showing his teeth.
       "Oh, no, you don't," says the grandmother, pulling a revolver out from under the covers and training it on the wolf. "You're going to eat me, like it says in the book!&q…

繭香と蘭香の英語リーディング講座その3:理解した英文を読み返そう

みなさん、こんにちは。当ブログへお越しいただき、ありがとうございます。

今日も「英語速読ウォーズ」に登場 した、GaMaC English schoolの世界永世師範、萌木繭香(もえぎまゆか)と、師範代の萌木蘭香(らんか)姉妹の、「繭香と蘭香の英語リーディング講座」です。
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「みなさん、こんにちは。GaMac English schoolの世界永世師範、萌木繭香です。」
「みなさ~ん、こんにちはーっ。GaMac English school師範代で白ゴスこと、妹の蘭香でーす。」
「では、さっそく始めましょう。」

◆語彙(ごい): get concerned:心配になる
on time:時間通りに
driveway:敷地内から公道へ出る私道
should have 過去分詞:するべきだったのに(でも実際にはしてない)
drag:引っ張る
タイトル:A tragedy in a golf course/ゴルフ場の悲劇        A wife begins to get a little concerned because her husband has not arrived home on time from his regular Saturday afternoon golf game. As the hours pass she becomes more and more worried until at eight o’clock the husband finally pulls into the driveway.
       “What happened?” says the wife. “You should have been home hours ago!”
       “Harry had a heart attack at the third hole,” replies the husband.
       “Oh, that’s terrible!” says the wife.
       “I know,” the husband answers. “All day long it was hit the ball, drag Harry, hi…

繭香と蘭香の英語リーディング講座その2:ジョークは相手への配慮が必要

みなさん、こんにちは。当ブログへお越しいただき、ありがとうございます。

今日も「英語速読ウォーズ」に登場した、GaMaC English schoolの世界永世師範、萌木繭香(もえぎまゆか)と、師範代の萌木蘭香(らんか)姉妹の、「繭香と蘭香の英語リーディング講座」です。

「英語速読ウォーズ」では、英語を語順通りに読む読み方を紹介しました。
連載が終わった今、せっかくだから、もう少しつづけたいと思い始めました。
では、ここからはお二人にお願いします。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
昨日と同じ会議室。「はい、本番いきます!」というADの声が響く。
ビデオカメラを持つ手にも緊張が走る。
「5秒前、4、3」
2と1は指で示し、キューが出た。
繭香が話し始めた。

「みなさん、こんにちは。GaMac English schoolの世界永世師範、萌木繭香です。」
「みなさ~ん、こんにちはーっ。GaMac English school師範代で白ゴスこと、妹の蘭香でーす。」
「では、さっそく始めましょう。」
*** 今日の課題:次のジョーク の英文を語順通りに読み、設問で理解度を確認しましょう。

単語:wagon train:幌馬車隊 plain:平原 two lone cavalry soldiers:二人の騎兵
war drums start beating:戦いの太鼓が鳴り始める

タイトル:The secret of drumming:太鼓の音の秘密
       In the old West a wagon train is crossing the plain. As night falls the wagon train forms a circle, and a campfire is lit in the middle. After everyone has gone to sleep two lone cavalry soldiers stand watch over the camp.
       After a while they hear war drums start beating from a nearby Indian village they had passed earli…

繭香と蘭香の英語リーディング講座その1:ジョークの構造を利用して読解力をつける

みなさん、こんにちは。当ブログへお越しいただき、ありがとうございます。

今日から数回、「英語速読ウォーズ」に登場した、GaMaC English schoolの世界永世師範、萌木繭香(もえぎまゆか)と、師範代の萌木蘭香(らんか)姉妹が、「繭香と蘭香の英語リーディング講座」を開講します。

「英語速読ウォーズ」では、英語を語順通りに読む読み方を紹介しました。
せっかくだから、もう少しつづけたいと思いました。

そこで、黒ゴスと白ゴスの双子にナビゲーターとなってもらうことにしました。
では、ここからはお二人にお願いします。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
とある会議室。細長い造りで、広さは十二畳程度だろう。正面のスクリーンには「繭香と蘭香のの英語リーディング講座」というパワーポイントの画面が表示されている。

その左手に二人の女の子が立っていた。一人はそでやえりに白いヒラヒラの黒いゴスロリドレスを着ていた。肩くらいまでの黒髪には黒い大きなリボンを着けている。

もう一人は反対に黒いヒラヒラがついた白いゴスロリドレスに白いリボン。二人とも白と黒の縞のニーソックスを履いている。二人並ぶとネガ・ポジのようだ。

ビデオカメラのファイダーを通して二人を見ると、顔立ちは小顔で彫りが深く、大きな目、やや高めの鼻。まるで西洋のお人形さんである。
やがて監督のサインが出て、黒い方から話し始めた。

「みなさん、こんにちは。GaMac English schoolの世界永世師範、萌木繭香です。」

「みなさ~ん、こんにちはーっ。GaMac English school師範代で白ゴスこと、妹の蘭香でーす。」

「今日から数回に渡って、英語を語順通りに読む練習をしていきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。」

「この講座では、ジョークやエッセイを取り上げます。どうぞ、楽しんでくださいね!」

「では、さっそく始めましょう。」
*** 今日の課題:次のジョーク の英文を語順通りに読み、設問で理解度を確認しましょう。

単語:patient:患者 worse:もっと悪い reach:連絡する

        A doctor calls his patient to give him the results of his test. "I…

「英語速読ウォーズ」が最後まで書けた理由は?

みなさん、当ブログへお越しいただき、ありがとうございます。

◆「英語速読ウォーズ」が最後まで書けた理由
僕は「英語速読ウォーズ」という小説を連載し、構想から約一週間で書き上げました。
僕は過去に2度ほどトライしたことがあります。15年前と3年前です。しかしいずれも途中で終わりました。
でも今回は最後までたどり着きました。
それには大きく三つ理由があると思います。

1.ゴールから逆算して設計
最後まで書けた最大の理由は、結末を先に考えたことです。
テーマを決めたあと、初めに最終回のシーンを考えました。
その次に、最初のシーンを考えました。
そして、最終回につながるように、ストーリー展開を考えたのです。

つまり、最近のビジネス書にもしばしば書かれるように、「ゴールから逆算」をしたのです。
だから、最後まで書けたのです。

2.登場人物の系図
また、登場人物の系図を作りました。
なぜこれを作ったかというと、つじつまの合う年齢にする必要があったからです。
必要に駆られて作った系図でしたが、これのおかげでまだ見ぬ登場人物が大勢いることが、心のゆとりを生みました。後でつじつま合わせで新キャラを登場させるのではなくて、いるけど出さない、という感じです。

3.ネタの小出し
最後に、ネタの小出しが挙げられます。
ゴールから逆算した設計図があるため、早く次のネタを披露したくなりました。
「英語速読ウォーズ」の第八~十話に(新)と書いてあるのは、なぜかわかりますか?
実は、はじめに書いた第八~十話にネタを盛り込みすぎたため、UPしてから書き直したのです。
もし盛り込み過ぎのバージョンのままだったら、設計図はあるにしても、話が膨らみすぎて、プロローグを入れて19回では終わらなかったのではないかと思います。

◆いろいろなことが学べたよい経験
就職活動をして、結果が来るまでの一週間を有効利用するために、気軽に始めた「英語速読ウォーズ」でしたが、やってみてたくさんのことを学べました。 とてもいい経験でした。

みなさんも、時間があるときに、小説にチャレンジしてはいかがでしょうか?

それでは、また。

読んでくれて、ありがとう!

みなさん、こんにちは。当ブログへお越しいただき、ありがとうございます。

◆英語速読ウォーズを読んでくれてありがとう!
「英語速読ウォーズ」を読んでくれたみなさん、ありがとう!!!
この小説は、思いついてから一週間で書きました。
もともと英語の授業を小説の中でしてみたいと思っていたので、今回それが形になりました。

◆書き上げられて、感動
生まれて初めて最後まで書きあげた小説です。
書き終えた瞬間、熱い感動がありました。
ある意味で、夢が叶ったと言えます。

◆英文の出典について
みなさんもお気づきかと思いますが、第13話:双子の実力から和訳する英文は話が続いています。
早稲田大学法学部の2009年度の入試問題で、出典はジャレッド・ダイアモンドの「銃、病原菌、鉄 」/ Jared Diamond, Guns, Germs and Steel: A Short History of Everybody for the Last 13,000 Yearsです。
また駿台予備校の「早稲田大学の英語」を参考にさせていただきました。

◆決勝戦について
初めは、先鋒戦、中堅戦は予定していませんでした。
たった一行、「ミユキは繭香に負けたが、アリサが蘭香を破り、一勝一敗となった。」と書き、その後で、大将戦でワタルと熊沢の対決を予定していました。
しかし、双子の姉妹は話が進むにつれて、個性が豊かになりはじめました。だから、ミユキ、アリサとの戦いをどうしても書きたくなったのです。それで先鋒戦、中堅も付け加えました。

先鋒戦、中堅戦ともに、敗者が号泣します。壮絶な戦いだったのです。書いているときも、何度読み返しても、グッときます。
みなさんは、いかがでしたか?

◆試合の「和訳」について
それから、試合の「和訳」ですが、語順通りに区切った訳を書いています。
それは、この小説が、英語を語順通りに読む方法を紹介するものだったからです。
各種試験ではあの訳で得点をもらえるかは保証できませんので、ご注意ください。

◆今後について
今回は予選ですが、やはり本選もどうなるか、知りたいですよね。
また、英語速読については、まだ何も触れていないに等しい状態です。
今回は、リーディングに活用するという視点で文法を取り上げたにすぎません。
ですから、近いうちに、続編を書いてみたいと思います。

◆Keep following your d…

英語速読ウォーズ:最終回 俺の名はワタル

みなさん、こんにちは。当ブログへお越しいただき、ありがとうございます。
ついに、最終回です。最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。

◆英語速読ウォーズ:最終回 俺の名はワタル
決勝戦 大将戦 次の英文を和訳せよ 残り時間あと40秒
In reality, only for today's affluent First World citizens, who don't actually do the work of raising food themselves, does food production (by remote agribusinesses) mean less physical work, more comfort, freedom from starvation, and longer expected lifetime. Most peasant farmers and herders, who constitute the great majority of the world's actual food producers, aren't necessarily better off than hunter-gatherers.

試合が再開し、新しい解答用紙に訳を書き始める。

(In reality), /
現実には
only for today's affluent First World citizens,/
今日の…
ボキッ。シャープペンの芯が折れた。
カチカチカチ、あれっ!シャー芯がない。やべー、替芯持ってないぞ!
恐怖で全身の毛穴が開いた。

隣でデコッパチは「イヒヒヒヒ」とほくそ笑んでいる。
残り時間は36秒、35秒、34秒・・・。
*** あ~あ、これで万事休すか・・・。
考えてみれば、アリサが転校してきてまだ1ヶ月なのに、いろいろあったなぁ。
英語なんてさっぱりわからなかったのが、今じゃこんな大会の決勝の場にいるし…。
まぁ、よくここまで頑張ったじゃん。

「ワタル!」ミユキの涙声が聞こえる。

ごめんよ、ミユキ。二人で勉強して、楽しかったよ。でも、俺、もう力尽きたよ。

一気に力が抜けた。
魂がスーっと抜けたようだった。
溜まってたものが音もなく抜け出たような…

英語速読ウォーズ 第十七話 決勝戦 ガマキン十二神将の狂気

みなさん、こんにちは。当ブログへお越しいただき、ありがとうございます。

◆英語速読ウォーズ 第十七話 決勝戦 ガマキン十二神将の狂気

「熊沢の話を聞いてはだめ。我慢して、3分全部使って一文だけ訳せば勝てる。」
アリサの言葉を聞いて、よし!と気合が入った。
「頑張って。」と目を赤く腫らしたミユキが言う。その横でアリサもうなずく。
俺は決勝の舞台へ上がった。

決勝戦 大将戦 次の英文を和訳せよ 制限時間3分
In reality, only for today's affluent First World citizens, who don't actually do the work of raising food themselves, does food production (by remote agribusinesses) mean less physical work, more comfort, freedom from starvation, and longer expected lifetime. Most peasant farmers and herders, who constitute the great majority of the world's actual food producers, aren't necessarily better off than hunter-gatherers.

さぁ、取りかかるぞと思いきや、「ゴホン、ゴホン。あぁこれは失礼。」と熊沢が早速邪魔をしてくる。
「あっ、君は同じクラスのワタル君ではないか?君も参加してたなんて。奇遇、奇遇。」
うるせェな、こいつ、と腹が立ったが、アリサの「熊沢の話を聞いてはだめ。」を思い出して、英語に集中する。

(In reality), /
現実には
only for today's affluent First World* citizens,/
今日の…
「電子辞書、電子辞書。よし。『今日の裕福な第一世界の国民だけが』」
*First World:第一世界、先進国のことを指す 隣の熊沢が、「高校生には難しい英文だなぁ」とわざと声を出す。
無視して、次の部分に進んだ。

who don't actually do the…

英語速読ウォーズ 第十六話:決勝戦 中堅戦

みなさん、こんにちは。ようこそ、当ブログへ起こしくださいました。ありがとうございます。

◆英語速読ウォーズ 第十六話:決勝戦 中堅戦
アリサと俺は泣き崩れているミユキを両側から支えて、ステージの袖まで連れてきた。
「よくやったよ。相手が世界永世師範だもん、しょうがないさ。」と俺が言うと、アリサがいつもの無感情とは違う話し方をした。
「かなり手強いわね。 でも私が蘭香に絶対に勝ってみせる。」
「アリサちゃん、私の分まで頑張って。」
ミユキの言葉を背に、アリサは登壇した。

アリサは白ゴスの蘭香とは、目を合わせず、机を見ていた。
「さてと、あなたに勝って、早くお家に帰りたいわ。」という蘭香の挑発も聞き流していた。

決勝戦 中堅戦 次の英文を和訳せよ 制限時間3分
It seemed to them that hunter-gatherers had to work hard, were driven by daily quest for food, often close to starvation, lacked such elementary material comforts as soft beds and adequate closing, and died young.

一斉にペンが机をたたき始めた。

It seemed (to them)/
彼らには思えるのだった
that hunter-gatherers had to work hard,/
狩猟・採集民たちは懸命に働かなければならなかったし、
were driven (by daily quest) (for food), /
食料のための日々の探索によって駆り立てられるし、(*日々食料を追い求める必要があり)
often close (to starvation), /
たびたび飢餓状態に近づき、
lacked such elementary material comforts (as* soft beds and adequate clothing), /
柔らかいベッドや適当な衣類のような、生活を快適にする基本的な物質がなく、
 *such~as…:…のような~ *comfort:生活を快適にするもの *material:物質 ここは直訳では上手く訳せない and died young. /

英語速読ウォーズ:第十五話 決勝戦 先鋒戦

みなさん、こんにちは。当ブログへお越しいただき、ありがとうございます。

◆英語速読ウォーズ:第十五話 決勝戦 先鋒戦
「ただ今より、決勝戦を始めます。」

場内アナウンスが流れると、歓声で武道館が揺れた。繭香と蘭香を応援する大弾幕が二階席から釣り下げられ、ブラスバンドが、高校野球のように、「来ーたぞ、来たぞ、アーラレちゃん♪」と演奏を始め、黄色のポンポンを持ったチアリーダーたちが二階通路を埋め尽くして、踊りだした。

二階席も三階席も下敷き大の白と黒のボードを音楽に合わせてクルクル裏返して、「闘魂!繭香」、「KO!蘭香」などのメッセージを送っている。

「えらくアウェーだなぁ。」と俺はステージの袖で、小刻みに足踏みをしながら独り言をいった。相変わらずお腹の調子がよくない。ガスが溜まっているようで、とても不快な気分だ。
アリサとミユキは遠くの一点を見つめて、集中力を高めているようだった。

ミユキは悲壮感漂う面持ちで、「行ってくる。」と言い残し、ステップをかけ上がり、右側の机に着席した。
隣には、黒ゴスの繭香がすでに座っていた。近くから見ると、顔は彫りが深く、大きな目、そして、真っ白い肌は、本当にヨーロッパのアンティーク人形のようだ。
孫がこんなにかわいいのは、若い頃カエル似だった祖父のガマキンは、今ならハリウッドの俳優たちにありがちな、爬虫類顔の部類ではないかと思う。

その繭香はミユキを見ると、「あなたが相手でも、もう一人が相手でも、私は負けない。」と言った。
ミユキは「その言葉、試合が終わったら、そっくりそのままお返しするわ。」と言い返すや、気持ちが高ぶり、目に涙があふれた。
「涙で文字が読めないんじゃないかしら。」と黒ゴスはミユキの目を見て言い終えると、自分の机に視線を移した。
*** 決勝戦 先鋒戦 次の英文を和訳せよ。 制限時間3分
From our modern perspective, all these questions at first seem silly, because the drawbacks of being a hunter-gatherer appear so obvious. Scientists used to quote a phrase of Thomas Hobbes's in order to characterize …

英語速読ウォーズをよろしくお願いします

みなさん、いつもありがとうございます。
友だちに勧められ、それでは時間つぶしにと、書き始めた英語速読ウォーズですが、もうすぐ最終回です。

はじめは英語の読み方の解説を、小説調にして行うつもりでした。
しかし、それではストーリーがおろそかになるので、今度はストーリーを重視するようになりました。

そんな折、昨晩、福田和也の超実践的「文章教室」と、清水義範著「大人のための文章教室」を買って読みました。

頭を砂がギッシリ詰まったビール瓶でぶん殴られた気分でした。自分が今まで書いてきた文章では、小説でもなければ、他人にも伝わらないことを痛感しました。

そこで、今日3月20日以降に投稿したものは、自分でできる範囲の拙いものですが、小説らしく「描写」を細かく、豊かに表現してみたつもりです。

これまでお読みくださった皆様には、いい続編が提供できるように、精進したいと思います。
あと数回ですが、どうぞ、よろしくお願いいたしします。

英語速読ウォーズ:第十四話 孫たちの闘い

みなさん、こんにちは。当ブログへお越しいただき、ありがとうございます。
英語速読ウォーズの続きです。

◆英語速読ウォーズ:第十四話 孫たちの闘い
~これまでの話~
高校生のワタルとミユキは、転校生で英語の達人のアリサとともに、英語コンテストに出場し、準決勝まで駒を進めた。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
二回戦が終わると、15分の休憩となった。お揃いの赤い野球帽と、白字で大きく"GaMaC"と書かれた黒いTシャツ姿の大会スタッフがアリーナに散らばり、机と椅子を折りたたんで、大きな台車に積んで外へ運び出した。パーテーションも片付けられた。

あっという間にがらんとしたアリーナに、高さ60センチで畳大の台が敷き詰められ、広い武道館の中央に5メートル四方のステージが出現した。
ステージ上には、二組の机と椅子が、正面を向いて30センチ間隔で並んでいる。

両端が舞台袖になるようパーテーションが置かれ、そこから二段のステップでステージに上がれる仕組みだった。
準決勝、決勝はここで一対一ずつで争われる。
*** 準決勝も一、二回戦同様に、俺たちはアリサとミユキ、向こうは繭香と蘭香がいとも簡単に2勝を挙げて決勝進出を決めた。 結局、この4人の実力が抜きん出ていたのだった。10000人弱がエントリーしたこの大会、大半は主催者のGaMaC English school生、通称ガマ生である。といっても彼らは英語学習者。さまざまな年齢、職業で、中には英語の先生や翻訳家、通訳者、ハーフ、帰国子女、ネイティブ,etc.もおり、しのぎを削るハズだった。 しかし、いざ蓋を開けてみれば、英語教育ビジネス界のトップに君臨するガマキン一族の孫と、いわば英語速読宗家の孫たちの一騎打ちだったのである。
*** 決勝戦が始まるまで15分の休憩があった。俺たちは三階席の外の廊下にあるベンチで、決勝の作戦を練っていた。
三人の真ん中に座っているアリサが、俺のためにゴスロリ姉妹について話してくれた。

「繭香と蘭香は、ガマキンの次女の娘。次女はガマキンの右腕ともいうべき男と結婚し、ふたりが生まれた。
母親は二人に、体内にいるときから胎教で、ガマキン英語速読術を始めて、繭香は14歳のときにガマキン世界永世師範の称号を得た。」

「ガマキン世界永世師範は、ガマキ…

英語速読ウォーズ 第十三話 双子の実力

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◆英語速読ウォーズ 第十三話 双子の実力

いよいよ二回戦だ。
一回戦を勝ち抜いたのは64チーム。それが16チームごとに分かれて、AからDの各ブロックに集合し、試合開始を待っていた。
各ブロックで一位になれば、ベスト4に進める。どのチームもものすごい気合いを発していた。
参加者は9割方がGaMaC English schoolの生徒、ガマ生だが、高校生以上ならば誰でも出場権があるので、年齢、職業も多種多様だった。

俺たちはAブロックで、一回戦同様に、先鋒アリサ、中堅ミユキがそれぞれ16人中で一位となり、俺が戦うことなく、ベスト4進出を決めた。

同じ頃、Dブロックでは、ガマキンの孫のゴスロリ姉妹が登場した。

二回戦 先鋒戦 次の英文を和訳せよ 制限時間3分
Formerly, all people on earth were hunter-gatherers. Why did any of them adopt food production at all? Given that they must have had some reason, why did they do so around 8,500 B.C. in Mediterranean habitats of the Fertile Crescent?

先鋒は、双児の姉で黒ゴス服の、繭香(まゆか)だった。
問題の英文を見ると、人を馬鹿にするものいい加減にして、とでも言いたげに、ふっと冷笑するや、口を真一文字に結び、ややゆっくりと眼を二度三度まばたきさせた。
次の瞬間この黒ゴス人形は、まるで鬼がのり移ったかの如く、背中から頭にかけて真っ赤なオーラをパーッと出し、目にも留まらぬ早技で、ペンをシュルシュル動かした。

Formerly, all people on earth were hunter-gatherers. /
昔、地球上の人々はみな狩猟・採集民だった。
Why did any* of them adopt food production at all*?/
いったいなぜその一部が食糧生産を始めたのだろうか?
*any=someが疑問文なのでanyとなっている at all=強調で、「いったい全体」 G…

涼宮ハルヒの憂鬱:超パノラマカバーは凄い!

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◆涼宮ハルヒの憂鬱の超パノラマカバーは凄い!
http://www.kadokawa.co.jp/fair/201001-03/
涼宮ハルヒの憂鬱の小説のカバーが超パノラマカバーになりました。
私は正直言って、凄い!と思います。

理由は2つ。
1.商品の中身は変えず、見せ方を変えただけで、違った商品に見えてしまい、購買意欲をそそる。
2.背表紙がパノラマになるのは、今までもあったが、表紙がパノラマになるのは初めて見た。これも、ほんのちょっとの発想の転換。

「不況だ」、「モノが売れない」、と嘆くのは人間としてごく正常な行為。でも、諦めないで、ちょっと見方を変えれば、こんな新発想ができる。これは素晴らしいことだと思います。

また、角川は儲けようとしてこんな小細工して、と批判的な方もいらっしゃるでしょう。
言いたいことはわからないでもないが、でも私は儲けようとして考え抜いた成果だと、評価します。

というのは、全巻読んだけど、また全巻揃えたくなるほど、いい出来栄えだからです。

いいものは、心を打つのです。

英語速読ウォーズ 第十二話 ゴスロリ姉妹

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◆英語速読ウォーズ 第十二話 ゴスロリ姉妹

とうとう大会当日となった。
俺は昨日から緊張のため、お腹の調子が悪い。口は達者だがホントは気が小さいのかもしれないな。
そんなことを考えながら、ミユキとアリサといっしょに、GaMaC English school主催、GaMa-King杯リーディングコンテスト予選大会が行われる東京・九段の日本武道館へ向かっていた。
休日だが、3人とも高校の制服を着ていた。制服といっても都立だから、女子二人は半袖の白いブラウスに紺のミニスカート、俺は半袖の白シャツに黒いスラックスと何の変哲もない格好だ。

都営新宿線の九段下駅から武道館までは、息もできないくらいの人の波だった。さすがは参加チーム数3,200、総勢10,000人弱の大会だ。

俺たちは館内に入った。広いはずの武道館がGaMaC English schoolの生徒、つまり「ガマ生」で小さく見えた。大勢の熱気で、身体が汗ばんでくる。
俺たちはやっとで見つけた三階席の通路側の一番奥の席にひとまず着席した。上から一階に目をやると、アリーナはパーテーションで4ブロックに仕切られて、机と椅子がそれぞれ50脚並べられていた。その回りには赤いキャップに黒いTシャツの運営スタッフや、参加者でごった返していた。
一、二、三階席もガマ生とその家族やらなんやらで、びっしり埋まっていた。

すると、向かい側の二階席の階段口から一階へ降りて行く二人の小柄な女の子が視界に入った。後ろ姿が一瞬見えたに過ぎないが、とても印象的だった。
二人とも白と黒の縞のニーソックスで、一人は黒地に白いヒラヒラ、もう一人は反対に、白地に黒いヒラヒラがついたゴスロリドレスを着ていた。黒と白の大きなリボンをつけた二人の黒髪は、武道館の照明を受けて、キラッと七色に反射した。

あんな子も来てるんだなぁと思ったが、持ってきた英語の参考書を見ているうちに、その子たちのことはすぐに忘れてしまった。 *** しばらくすると、開会のアナウンスに続いて、ルール説明が始まった。
「一回戦は全部で16試合です。A~Dの各ブロックで、一度に50チームずつが競い合います。各チーム、先鋒戦・中堅戦・大将戦の順で、英文和訳のタイムトライアルを行い、3名の合計タイム…

英語速読ウォーズ:第十一話 接続詞、関係代名詞で区切って単文にする

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◆英語速読ウォーズ:第十一話 接続詞、関係代名詞で区切って単文にする
~これまでの話~
高校生のワタルはミユキととも に、転校生のアリサをガマキン杯英語コンテストに参加するよう誘ったところ、アリサはガマキンやミユキとの関係を明かした。そして、参加も了承した。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
今日もミユキと図書室で放課後特訓だ。
「今日は前回、前々回の英文の残りの部分をまとめて読んでみよう。」
ミユキとアリサがいとこ同士と知ってから、ミユキもなかなかの美形であるように思えてきた。
いろいろな妄想が脳裏を駆け巡ったが、ミユキが渡した英文を見て、俺は現実世界に連れ戻された。

We have all heard people say that they cannot learn something until they have seen it. Such learners fall into the group called 'visual' learners. Other learners, who may be called 'aural' learners, seem to need only to hear something once or twice before they know it. Some learners feel compelled to memorize and will practise and practise until they have committed new information to memory, before they feel comfortable that they have a grasp of it.
出典:上智大学の英語 小貝勝俊 編著 教学社 ※一部改変
「えっ!こんなにあるの!」と俺は絶句したが、ミユキは至って冷静に、
「区切ればいいのよ。接続詞と関係代名詞の前で区切れば短くなるわよ。」
接続詞と関係代名詞の前で区切ればいいんだな。」
「あとは、必要なら、前置詞+名詞をカッコに入れれば、わかりやすくなるでし…

英語速読ウォーズ:(新)第十話 語順通りに読む練習 andの復習

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◆英語速読ウォーズ:(新)第十話 語順通りに読む練習 andの復習
~これまでの話~
高校生のワタルはミユキとともに、転校生のアリサをガマキン杯英語コンテストに参加するよう誘ったところ、アリサはガマキンやミユキとの関係を明かした。そして、参加も了承した。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

アリサがガマキン杯に参加することになり、俺はふたりのレベルに少しでも追いつけるように、ミユキに英文を語順通りに読むやり方を毎日教わっている。

放課後の学校の図書室には俺たちふたりしかいない。
ミユキがルーズリーフに英文を書いた。

This research suggests that different learners approach a task with a different set of skills and preferred strategies.

俺はすぐさま、作業する。
「前置詞はwithとofがあるから、
This research suggests that different learners approach a task (with a different set) (of skills) and preferred strategies.

それで適当なかたまりごとに、意味を取ると、

This research suggests that/この研究はthat以下を示している
different learners approach a task/別々の学習者は問題に取り組む
(with a different set) (of skills)/スキルの別のセットで
and preferred strategies./そして戦略が好きだった
あれ、意味がわからないぞ。」

「ワタル、andは何と何を結ぶんだっけ?」とミユキが尋ねた。
andは文法的にも意味的にも対等なものを結ぶ・・・。そうか、approach and preferredとすると、動詞の時制がズレる。だから おかしいのか。」

「じゃぁ、意味的にも対等という点から考えてみて。」

「意味的に対等?待てよ。まず、『この研究が示してい…

英語速読ウォーズ:(新)第九話 アリサとミユキの秘密

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◆英語速読ウォーズ:(新)第九話 アリサとミユキの秘密
~これまでの話~
高校生のワタルは、転校してきた英語の 達人アリサに英語コンテストの参加メンバーになってくれと頼むと、アリサは自分の一族とガマキンとの関係を語った。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
翌日の放課後、俺はアリサに校門の側の自転車置き場に来てもらった。
ミユキは直談判するために、そこで待っていた。
アリサを見ると、ミユキは意外なことを言い出した。

「アリサちゃん。こうして話すのは何年ぶりかしら。お兄ちゃんから聞いてたの。ガマキンたちから逃げるために、別の高校に入学してすぐここへ転校するって作戦をね。」
「そう。」
「お兄ちゃん、アリサちゃんのパパの若いときの写真とそっくりだよ。」

二人の顔を交互にしげしげと見ながら、俺は聞いてみた。
「お前たち二人って、ひょっとして知り合い?」
すると、ミユキが説明し始めた。

「そうよ。それもずっと昔からの知り合い。
私のパパとアリサちゃんのパパは兄弟弟子で、ガマキンたちと最後まで戦ったの。そして私のママはアリサちゃんのパパの妹、つまりアリサちゃんの叔母さん。」
あまりの新事実に、俺は目も口も大きく見開き、後ろにのけぞった。
「えーっ!お前たちっていとこ同士かよっ!」
「そう。そして私の家族が離散したとき、二番目の兄はミユキの両親に預けられた。」

アリサの後をミユキが続けた。
「アリサちゃんは伯母さんといっしょに10年くらい前、一回だけ家(うち)に来た。伯母さんはときどきお兄ちゃんに手紙を書いていたの。それでアリサちゃんが転校してくることを知って、私はここに入学したの。」
複雑な事情があったんだなぁと関心していると、アリサが話し始めた。

「でも、ガマキンたちは私の居所を常にマークしていて、転校の情報も知っていた。だから、この学校にも追っ手が潜入している。」
「おい、冗談だろ?ここはただの都立高校だぜ。」
「熊沢洋二。ガマキン十二神将の一人。」
十二神将?何を言っているんだろう、このふたりは?熊沢って、ただの銀縁眼鏡野郎じゃないか。

「GaMaC English schoolの8億人の生徒のうち、少な…

英語速読ウォーズ:(新)第八話 前置詞+名詞をカッコに入れよ

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◆英語速読ウォーズ:(新)第八話 前置詞+名詞をカッコに入れよ
*18日の昼間のバージョンとは違いますので、ご注意ください

~これまでの話~
高校生のワタルは、転校生のアリサに英語コンテストの参加メンバーになってくれと頼むと、アリサは自分の一族とガマキンとの関係を語りだした。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「それで、池内さんはその後どうしたの?」
「気まずくなったんで、その日は帰ることにしたんだ。」
駅前のハンバーガー屋で、俺はミユキに昨日の出来事を報告していた。

「そう。じゃぁ、今度はあたしが直接打診してみるわ。」
と言うと、カバンからルーズリーフを取り出して、英文を書き出した。

「ワタルと私はコンテストに備えて、今日から語順通りに読むための練習をするわよ。
この英文は2002年に上智大学で出された英文の一部だけど、意味はわかる?
An area of research which has received a lot of attention in many areas of education is the issue of learning styles.
辞書使ってもいいわよ。」

「こんな長い文、わかんないよ!」と俺は読む前から投げ出した。
するとミユキは、
「そうよね。どうすれば読みやすくなるか、知らないもんね
英語は語順通りに読む方が解り易いの。それで、初心者は前置詞と名詞をカッコに入れるといいわ。やってみて。」

「前置詞と名詞をカッコに入れる?前置詞はatとかinとかだよな。」
「そうね。前置詞は名詞の前に置くから前置詞よ。」

なるほど、と思いながら作業をしてみると、
「An area (of research) which has received a lot (of attention) (in many areas) (of education) is the issue (of learning styles).
あっ、語句の切れ目がわかる!意味がわかるかも!」

前置詞と名詞はセットで修飾語句の働きをするのよ。じゃぁ、意味を取ってみて。」

「An area (of research)/『研究の一つの分…

英語速読ウォーズ:第七話 アリサとガマキン後編

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英語速読ウォーズという連載を今日も続けます。

◆英語速読ウォーズ:第七話 アリサとガマキン後編
~これまでの話~
東京の東のハズレの都立高校に通うワタルのクラス に、池内アリサという英語の達人が転校してきた。ワタルと同じ中学出身のミユキの依頼で、アリサに英語コンテストの参加メンバーになってくれと頼んだ。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
翌日の六限目終了のチャイムが鳴ると、「ついて来て。」と言ってアリサは席を立ち、教室を出ていったので、俺は慌てて後を追った。 校舎を出て、体育館の前まで来ると、アリサは振り返った。 「私の祖父は戦後アメリカに行って、英語の速読を知った。Evelyn Wood(エヴァリン・ウッド)という人から速読を教えてもらった。 祖父は大量の洋書を持ち帰り、日本でも修行に励んだ。それと同時に近所の子どもや大人に、英語の読み方を教える道場を始めた。」 「祖父の教え子の中に、ひと際優秀な生徒がいた。その生徒は仲間からキングと呼ばれていたが、少しカエルに似ていたから、祖父はガマキンと呼んで可愛がった。生徒たちもいつしかガマキンと呼ぶようになった。 ガマキンは、みんなに尊敬されていた。私の父も、まるで兄のように慕っていた。 やがてガマキンは道場の師範代となり、道場の経営方針で祖父と対立するようになった。」 *** 「先生、英語の速読はこれからきっとビッグビジネスになります。日本も国際化を進めています。これからの時代は、日本に紹介されていない英語の情報をイチ早く知った者が勝つようになるでしょう。だから英語を速く読める技術が必要になるのです。
この国際化の流れを受けて、大学入試の英語も、今のような難問奇問はなくなり、長文読解がたくさん出題されるようになるに違いありません。」 「ガマキン、私は英語の速読がお金に直結するから教えているのではないのだよ。たった一度の人生を目の前の現実だけに囚われるのではなくて、たくさんの本を読んで、登場人物たちと心を共にして、泣いたり笑ったりしながら、いろんな経験してみたいと思うし、みんなにもそうしてほしいと 思っているんだ。だからこの道場を始めたんだよ。」 「でも先生、速読は情報を他の人より早くキャッチできる技術です。これからは…

英語速読ウォーズ:第六話 アリサとガマキン前編

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英語速読ウォーズという連載を今日も続けます。

◆英語速読ウォーズ:第六話 アリサとガマキン前編
~これまでの話~
東京の東のハズレの都立高校に通うワタルのクラスに、池内アリサという英語の達人が転校してきた。ワタルと同じ中学出身のミユキの依頼で、アリサに英語コンテストの参加メンバーになってくれと頼んだ。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

アリサにガマキン杯英語コンテストの話をしてから一週間たったが、返事はなかった。
その間毎日のように、ミユキから「池内さん、返事くれた?」とせっつかれている。
いい加減、俺もアリサがどう思っているか知りたくなったので、今日の放課後に聞いてみようと思っていた。
*** 六限目終了のチャイムが鳴った。俺は後ろを振り向いてアリサに話しかけた。
「池内さん、あのさぁ、こないだの件考えてくれたかなぁ?」
「・・・。」
「ガマキン杯のこと覚えてるよねぇ。」
一瞬アリサがドキリとしたように見えたが、すぐさま「断る。」と言って、帰る支度を始めた。
何で「ガマキン」にいつも反応するんだろう?と俺は不思議に思った。
そこで、
「ガマキンだよ、ガマキン。世界のガマキン杯だよ。8億人も生徒がいるGaMaC English schoolの頂点に立てるかもしれないんだよ。」
バシッ!という快音が教室中に響いた。
と同時に、目の前に流れ星が見えた。
「キャア!」と女子の叫び声が聞こえた。

「痛ぇってぇなぁ・・・。何すんだよっ!」
と俺は叫んだような気がする。頬をさすった左手の小指に赤い液体が付いていた。
鼻血だ。俺はかなり興奮していたようだった。

「ガマキンと言ったから。」アリサは俺のことなどお構いなしのようで、
「明日、話す。」と、いつもの無感情な調子で言い残し、教室を出ていった。

「ワタル君、大丈夫?」
隣の席の大森さんが青い顔をして聞いてきた。

「あぁこれくらいなんてことないよ。ありがとう。」
礼を言って、俺はカバンに教科書を詰め込み、小走りで教室のドアへ向かった。
「ワタル君!」
大森さんの呼びかけに振り向くと、大森さんが椅子の背もたれに掛けっ放しだった制服の上着を持ってきてくれた。
アリサにぶっ飛ばされて、俺はかなり動揺していたようだった。

英語速読ウォーズ:第五話 倒置法「主語を正確に見つけ出せ!」

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英語のリーディングに役立つかもしれない?連載小説の6回目です。よかったら読んでください。

~これまでの話~
ワタルとミユキの通う東京の東のハズレの都立高校に、池内アリサが転校してきた。
アリサは最初の授業で、関係代名詞について、先生顔負けの説明をした。
ワタルにアリサに英語コンテストに出場するよう説得することになった。

◆英語速読ウォーズ:第五話 倒置法「主語を正確に見つけ出せ!」
ミユキにアリサをGaMac English school主催のGaMa-King杯(通称ガマキン杯)英語リーディングコンテストへの参加するよう打診してと言われてから、3日が過ぎた。
アリサは、転校初日こそ早退したものの、それ以後は普通に授業に出席し、特に問題も起こしていない。
というか、一言も発することなく一日を終えている上、俺の後ろの席だから、存在しているかどうか、よくわからないのである。

しかし、俺もそろそろガマキン杯のことを聞いてみようという気になり、今日の放課後になったら、それとなく声をかけることにした。
* * * 放課後、俺は後ろを振り返ると、アリサが帰り支度をしていた。何度見てもつくづく美人だ。 それはさておき、俺は声をかけてみた。
「池内さん、転校初日の関係代名詞の説明すごかったね。」
「・・・。」 「それで、実はお願いがあるんだけど。」
「・・・。」
アリサは無反応なので、単刀直入に聞いてみた。 「今度、英語コンテストがあるんだけど、俺たちのチームに入って、一緒に参加してくれないかと思ってさぁ。」
「断る。」
「そんなこと言わないでさぁ、池内さんの英語、すごいじゃん。」
「断る。」
「いや、あのぅ、ガマキン杯っていう、全世界8億人の・・・」と言いかけると、
「今、ガマキンと言った?」
アリサの鋭い眼光と漂うオーラに俺は一瞬たじろいだ。 * * * 「倒置法を知っているか?」アリサは窓の外を見ながらつぶやいた。
「とうちほう?」 「目立たせるために、あえて順序を逆にする表現方法。」

アリサは英語の話をし始めた。 「本来後ろにあるはずのonly~やlittleなどを、どうしても強調させたくて、文の初っぱなで言う場合。」
「only, littleが文の先頭に出て来る場合?」

「そう。これらが文頭に出てくると、後ろが疑問文と同じ形に…

英語速読ウォーズ:第四話 「ワタルとミユキとアリサ」 andの使い方その2

みなさん、こんにちは。当ブログへお越しいただき、ありがとうございます。

英語のリーディングに役立つかもしれない?連載小説の5回目です。よかったら読んでください。

~これまでの話~
ワタルとミユキの通う東京の東のハズレの都立高校に、池内アリサが転校してきた。
アリサは最初の授業で、関係代名詞について、先生顔負けの説明をした。
その日の帰り道、ミユキはワタルに英語コンテストに出場しようと持ちかけた。

◆英語速読ウォーズ:第四話 「ワタルとミユキとアリサ」 andの使い方その2
(前回のつづき)
「ところでさぁ、『ワタルとミユキ』って英語で何て言 うか知ってる?」
Wataru and Miyuki だろ。」

「正解。じゃぁさぁ、『ワタルとミユキとアリサ』だったら?」
「そんなの、『Wataru and Miyuki and Arisa』に決まってるじゃん。」と俺は自信満々に答えた。

「へへっ、 そう言うと思った。ブブー。残念でしたーっ!」ミユキは無邪気に笑いながらそう言った。
「えーっ?違うのかよ?どこがだよ!?」俺は頭の中が真っ白になってしまった。
 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「正解は、Wataru, Miyuki, and Arisaよ。
3つになるとね、A, B, and Cみたいに、最後の一個を言う直前にandを言うの。『そして最後に』ってアナウンスするみたいにね。」
へぇ、知らなかったな、と俺は関心した。
andなんて、前後の二つの言葉をつないでいると思っていたよ。」
みんなそう思っているけど、それも注意が必要よ。」

俺たちは、駅前のハンバーガー屋に入ってandの話を続けた。
andはね、文法的にも意味的にも同じレベルのもの同士をつなぐの。」
「どういう意味?」

「例えばね、この英文見て。」と言って、ミユキは英文をペーパーナプキンに書き始めた。
「洋書で見つけた文だから、習っていない単語ばかりで難しいと思うけど、

Lined with power cables and circuitry conduits(電線と電気回路の導管と並んで)
that rose from the depths and vanished into the heavens,
(そしてそれは、深淵の底から登ってきて、天空…

英語速読ウォーズ:第三話 「ワタルとミユキとアリサ」 andの使い方その1

みなさん、こんにちは。当ブログへお越しいただき、ありがとうございます。

英語のリーディングに役立つ?小説を連載し始めました。
プロローグから数えると、4回目です。よかったら読んでください。

~これまでの話~
ワタルとミユキの通う東京の東のハズレの都立高校に、池内アリサが転校してきた。
アリサは英語のグラマーの授業で、関係代名詞について、先生顔負けの説明をした。

◆英語速読ウォーズ:第三話 「ワタルとミユキとアリサ」 andの使い方その1
アリサは転校初日に、英文を語順通りに読む観点から、関係代名詞を説明した。
文法は無味乾燥としか思っていなかった俺をはじめ、クラス全員が強烈なショックを受けた。

しかし一限目が終わるとアリサは引越したばかりで用事があるらしく、早々と学校を後にした。

アリサが帰った後はいつもどおりのマッタリした一日で、六限目が終わるとどの部活にも所属してない俺はさっさと家路に向かった。

下駄箱で靴を履き替えていると、同じ中学で俺以外、唯一この高校に進学したミユキに会った。

「あぁワタル、聞いよ、転校生の池内さん。英語の天才なんだってね。もう学校中の噂よ。」
ミユキのテンションが若干高めだった。

「あぁすごかったぜ。でも冷静すぎて、なんかロボットがしゃべっているみたいだったな。まぁ不思議なやつだよ。」
「まだ慣れてないから、緊張してるんじゃないの?」
いや緊張してたらあんなに堂々と説明できないさ、と俺は思った。

「ところでワタル、お願いがあるんだけど。」
俺、ミユキとこんなに親しかったっけ?と首をかしげた俺のことなどどこ吹く風。彼女は話を続けた。

「あのね、私、英語ができる人を一人探しているんだけど、池内さんに声かけてくれない?」
「はあ?どうして俺が?俺だって、まだろくにしゃべったことないよ。」と言いかけたもののミユキは当然聞いてない。

「GaMaC Englishスクールって知ってるでしょ?」

ガマック・イングリッシュスクール?知ってるとも。日本最大の英会話スクール、いや、全世界に100万以上の教室があり、8億人が通っているというグローバル英語教室だ。

「そのGaMaCでね、6月にGaMa-King 杯リーディングコンテストっていう大会があるの。
12月に全世界から選りすぐりの生徒が東京ドームに集まって英語のコンテストをするんだけど、それの予選が来月…

英語速読ウォーズ:第二話 関係代名詞その2 「あぁ、そうそう、それはね」

みなさん、こんにちは。当ブログへお越しいただき、ありがとうございます。

今日から英語に関する小説を連載し始めました。

~これまでの話~
ワタルとミユキの通う東京の東のハズレにある都立高校に、池内アリサという美女が転校してきた。彼女は英語のグラマーの授業で、先生顔負けの解説をする。

◆第二話:関係代名詞その2 「あぁ、そうそう、それはね」
(前回のつづき)
熊沢洋二。クラスで3番、学年でも10番以内に入るキレ者。学生服の詰襟と銀縁メガネが良く似合う、典型的な秀才。

「先生、今の考え方では、The boy, whom I like very much, is Japanese.のように、継続用法、つまりコンマがある関係代名詞とどう区別すればいいんですか?」

緑川先生は答えに窮して、
「あぁ、そうそう、それはね・・・」と口ごもった。だが次の瞬間アリサが言った。
「それでいい。」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
クラス全員の目が、アリサに集まった。
アリサはまた席から立ち上がり、話し始めた。

「コンマは、そこで一息ついたしるし。
The boyと言ったあとで、『あぁ、そうそう、それはね、私がとても好きな人だけど』と、言い忘れたことを付け足している。だから、緑川先生の説明でいい。」

それを聞いた先生は、引きつった笑顔で、「そ、そ、そうよね。わ、私の言うとおりよね。」と言ったが、クラスの視線はアリサに釘付けのままだ。

「①The boy whom I like very much is Japanese.と
②The boy, whom I like very much, is Japanese.の違いは、
①はあらかじめ、『私がとても好きな少年は』と言う準備をしていた感じに対して、
②はThe boyと言ってから、言い忘れたことを付け足した感じがする。」

そうか、だからこのような短い文章なら、①はThe boyからvery muchまでを一気に読んで、ひとかたまりととらえた方が、原文のニュアンスに近くなるのか。

whomは①も②もand (I like) him (very much) だから、『そしてそれは』と考えれば、英語の語順通りに理解できる。
あえて違いを出すなら、緑川先生のように②を『あぁ、そうそう、それ…

英語速読ウォーズ:第一話 関係代名詞その1 「そしてそれは/そしてその」

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表題の小説の連載を始めました。
東京の東のハズレにある都立高校に通うワタルのクラスに、池内アリサという美人が転校してきました。

◆第一話 関係代名詞その1:「そしてそれは/そしてその」
池内アリサの転校後、最初の授業は英語のグラマーだった。

深緑のプラスチックフレームのメガネをかけた緑川先生は26歳の独身で、性格がよく、みんなの人気者。肩まで伸びた栗色の髪とスリムで小柄なボディには、薄いピンクのブラウスとグレーのスカートがとてもよく似合う。こんな可愛いお姉さんがいたらなぁ、とみんなが思っているに違いない。

「さて、今日は関係代名詞を学習します。まずは中学のおさらいよ。」
と言って、黒板に英文を書き始めた。

「I know the boy who likes soccer.このwhoが関係代名詞だけど、誰かこの文の意味わかる?
じゃぁ、一番後ろの、えっと、今日初めて会う、あなた。」
緑川先生はアリサを気軽にさした。が、これがすべての始まりだった。

アリサはゆっくり席を立つと、
「この程度の短い文ならthe boyからsoccerまで一気に読んで、『サッカーが好きな少年』と理解する。
しかし、我々はこのようなwhoをand heとも考えている。
すると『私はその少年を知っている。そしてその人はサッカーが好きだ。』と解釈できる。
こうすれば英語の語順通りに理解できる。
英語を日本語に訳すにはいろいろな制約があり、常に困難を伴う。」

感情も抑揚のかけらもなくアリサがこんなことを言ったので、俺だけでなく、緑川先生を含めてクラス全員がぎょっとした。

俺はアリサが言ったことの半分もわからなかったが、whoをand heとすれば語順通り読めるいうのは面白いと思った。

そう考えているとアリサは、
「それからイギリスではサッカーはfootballという。」
と付け加えた。

あっけにとられていた緑川先生も、正気を取り戻し、別の例文を書き始めた。

アリサはまた話しだした。

「①I know the book which is written in English.
whichはand itで『そしてそれは』。
私はその本を知っている。そしてそれは英語で書かれている。

②I know the boy whom I…

英語速読ウォーズ:プロローグ「謎の転校生」

みなさん、こんにちは。いつも当ブログへお越しいただきまして、ありがとうございます。

今日から、このブログでは、英語の読み方が学べる短編小説を連載しようと思います。
楽しめるかどうかはわかりませんが、よかったら読んでみてください。

◆英語速読ウォーズ:プロローグ「謎の転校生」
「よっ、ワタル。おはよー。」
総武線沿いの道を、まだ夢うつつ状態で歩いていた俺の肩を叩いたのは、ミユキだった。
ミユキは同じ中学校からこの東京の東のハズレにある都立高校へ進学した、俺以外の唯一の生徒だ。
155センチくらいの小柄で痩せた、ショートカットがお似合いの、そこそこかわいい女の子だ。
俺よりも数段頭がいいのに、なんでこの高校を選んだのか、わかりかねる。

「ねぇ、あんたのクラスにさぁ、今日から転校生が来るんだってね。」
「あぁ、そう言えばそうだったなぁ。」
俺はそんなことに興味はなかった。中学とは生活が一変するのかと期待したものの、高校生活も結局、来る日も来る日も退屈だったから、学校やクラスのことには興味がなかったのだ。

「噂によると、すごい美人らしいよ。昨日の夕方、学校にお母さんと挨拶に来たところをさ、タカちゃんが見たんだって。よかったねぇ、ワタル。」
「へぇ。まぁ俺には興味はないけどね。」
いや、興味大アリだ。すごい美人と聞いて興味がないはずがない。これで退屈な日常が一変するかもしれないもんな。

まぁ、そんな感じで学校に着いた。ミユキは1年2組、俺は5組なので、下駄箱で靴を履き替えたところで、それぞれの教室へ向かった。

教室に着き、窓側の後ろから2番目の席に座り、外を眺めていると、担任の山口先生が入ってきた。

一張羅(いっちょうら)の紺の背広の山口先生の後をついてきた人物を見て、俺は息を飲んだ。同じ16歳とは思えないほど、大人の雰囲気の美人がそこに立っていた。

身長は167センチくらいの長身。細くて長い手と足。制服のミニスカートがこれでもか!というほどよく似合う。
薄紫色のキラキラ光る髪は背中のまん中くらいまでありそうだが、ポニーテールにしている。
色白の細面(ほそおもて)かつ、鼻や口が小さめで、目がひと際大きく見える。
緊張のせいか、それとも髪を引っ詰めているせいか、表情はやや釣り上がった感じで、口も真一文字に結んでいる。ツンデレであることは想像に難くない。

山口先生が彼女を紹介し…

23年前に買った、Star Warsを読了

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◆Star Warsを読みました
Star Warsを昨日読み終えました。

学生時代に買って、その後、数回トライしました。
文中には、途中まで読んだことを示すスラッシュが、随所に引いてあります。

それを見て、そこまで読んで、力尽きてひと休みしたんだなぁと、当時の英語力をうかがい知ることができました。

ストーリーはバツグンに面白いし、展開も古典的でよいです。

◆特徴:単語が難しいが電子辞書で攻略

ジョージ・ルーカスは、映画監督なので状況描写や、登場人物の動作が詳細に書かれています。ですから、映像が頭の中で蘇ってきます。
しかし、状況や動作を表す見慣れない単語がたくさん出てきました。

今は電子辞書なので、手軽に意味を調べられますが、紙の辞書を使っていた頃は、今回ほど頻繁には調べられず、意味がわからず途中でギブアップしたのだと思います。

◆小説との違い:心理描写や区切れ目が少ない
状況描写に対して、心理描写はほとんどありません。登場人物の内面は書かれていないのです。

また、文章の区切りが長いです。例えば最近読んだ小説だと、3ページくらい読むと一行ブランクがあってひと休みできました。

しかし、こちらは区切りの間隔が長く、一つの章内に区切れ目が2箇所くらいしかありません。

難しい単語が続くなかで、ひと休みする場もない。

この本を長年読みこなすことができなかったのは、こんなところに原因があると思います。

◆23年たってようやく読破
この本は23年前に買ったようです。
その証拠がこのしおりです。本に挟まっていました。

「’87 時代の鼓動がきこえるか」と書いてあります。
87年というと、私は大学一年生でした。
浪人して、合格して、これから本格的に英語を勉強するぞ!と思って、洋書を読み始めた頃です。


当時はゲームの達人などのシドニーシェルダンくらいしか読める本はありませんでした。

スターウォーズも映画で有名だったから、買ったと思うのですが、先ほど言ったように、単語が難しく、途中でギブアップしたのだと思います。

23年か。
「その努力は立派だぞ!」と思いました。

エンダーのゲーム読了

みなさん、こんばんは。当ブログへお越しいただき、ありがとうございます。

◆エンダーのゲーム読了
昨日、エンダーのゲーム(オーソン・スコット・カード著)を読み終えました。
6歳のEnder Wigginが士官学校へ送られて、そこで度重なる試練を乗り越えて、成長していく話です。

小さい子どもなのに、さまざまな苦悩を抱えて、成長してく姿がとても心に残ります。

苦悩の内容には大人の私も共感し、グッとくるものがありました。

とても素晴らしい作品です。 翻訳も出ていますので、ぜひ読みましょう!


◆口語英語で読みやすい
ファウンデーションシリーズと比べると、会話の内容が科学的でフォーマルな英語が多かったファウンデーションに対して、こちらは登場人物が軍人(教官)と子どもたちなため、口語英語が頻出で、私は読みやすかった気がします。

SFはこれを読め!:谷岡一郎著、ちくまプリマー新書
そもそも、「ファウンデーション」や「エンダーのゲーム」を読んだのは、この「SFはこれを読め!(谷岡一郎著、ちくまプリマー新書¥760+税)」を読んで、評価が高かったからです。

昨年末に、ハイペリオン・シリーズを読み終えた後、これから先、SFは何を読んだらいいのだろう?と悩みました。

というのは、SFは何が名作なのか、まるで知らなかったからです。

そこで、この本を購入して、紹介されている本を読むことにしました。

この本は、3人のSF好きが鼎談形式でいくつかのジャンルの名作を紹介し、最後に3人それぞれのランキングを公表するものです。

SF初心者の私にはとても役立ちましたし、これからも参考にしていくつもりです。

とても面白いので、みなさんにもお薦めです。

◆「涼宮ハルヒの憂鬱」を友だちに薦めた
さて、私はこれまでたくさんの本を読みましたが、もっとも強烈な読書体験だったのは、「涼宮ハルヒの憂鬱」です。それは以前、ブログにも書きました。
SFを読むようになったのも、涼宮ハルヒの憂鬱がきっかけです。

ところで、私は昨日、高校時代の同級生に会いました。
その友だちはいろいろあって、今は小説を書いているようなのです。そして内容もかなり深刻なものになるらしいのです。

そこで昨日、涼宮ハルヒの憂鬱を買って持っていって、「こういうのも読んでみたら」といって渡しました。(四十過ぎのおっさんが、これまた四十過ぎのおっさんにハルヒを渡…

涼宮ハルヒの消失から学ぶ2つのこと

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◆涼宮ハルヒの消失をまた見に行った
昨日、就職面接と実技を受けたので、今日は休みということにして、涼宮ハルヒの消失をまた見に行きました。これで2回目です。

先週の水曜日くらいから行こうと思っていて、今日実現しました。
5日金曜日に就職面接があり、それは11月以来のものだったので、数日前から緊張しっぱなし。
そこで、涼宮ハルヒの消失を見て、長門有希からパワーをもらおうと考えていました。

でも、結局行けず、金曜日の面接と実技で大失敗。
その厄払いと思って、土曜日に行こうと思いましたが、それも叶いませんでした。
しかし、日曜日の面接と実技は上手くいったため、疲れた心身を癒すため?今日ついに行ってきました。

◆2つの学び
涼宮ハルヒの消失を見て、2つのことを学びました。

1つ目は、涼宮ハルヒから学ぶリーダー像です。
涼宮ハルヒは超ワンマンです。
自分が楽しむことしか考えていません。
部下はしぶしぶついてきますが、いなくなると自分自身の存在価値も危うくなるほどの、カリスマです。
そして、部下が自分をどう思っているかはお構いなしですが、部下を愛しています。


私は涼宮ハルヒの部下にはなりたくないですが、リーダーや会社社長になるとしたら、涼宮ハルヒタイプを目指します。
エネルギーとけん引力、行動力、どれをとっても素晴らしいリーダーです。

2つ目は、アニメの技術革新の凄さです。
アニメはきっとヤマトやガンダムから高学年以上向けになったのでしょうが、30年くらい興味がなく、せいぜい見たとしてもルパン三世の映画版とか、ちびまる子ちゃんくらいでした。
だから昨年YouTubeで涼宮ハルヒの憂鬱のGod Knowsを見たとき、度肝を抜かれたどころか、人生観が一変したのです。

その理由は技術革新でした。
今日も映画を見ながら、アニメの最新技術の粋を集めたような作品だなぁと関心しました。

◆素晴らしき、技術革新
技術革新 ―― 私はこのために生まれてきたようなものです。
今よりももっとよい製品、サービス、仕組み、やり方は必ずある。
ちょっと見方を変えるだけで、まったく違う結果にだってなり得る。
だから、それを求めて、考え、考え、考え抜いて、実践し続ける。

あ~、そうなんだよ。技術革新。

涼宮ハルヒに惹かれるのは、技術革新を思い出さ…