Skip to main content

英語速読ウォーズ:第十四話 孫たちの闘い

みなさん、こんにちは。当ブログへお越しいただき、ありがとうございます。
英語速読ウォーズの続きです。

◆英語速読ウォーズ:第十四話 孫たちの闘い
~これまでの話~
高校生のワタルとミユキは、転校生で英語の達人のアリサとともに、英語コンテストに出場し、準決勝まで駒を進めた。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
二回戦が終わると、15分の休憩となった。お揃いの赤い野球帽と、白字で大きく"GaMaC"と書かれた黒いTシャツ姿の大会スタッフがアリーナに散らばり、机と椅子を折りたたんで、大きな台車に積んで外へ運び出した。パーテーションも片付けられた。

あっという間にがらんとしたアリーナに、高さ60センチで畳大の台が敷き詰められ、広い武道館の中央に5メートル四方のステージが出現した。
ステージ上には、二組の机と椅子が、正面を向いて30センチ間隔で並んでいる。

両端が舞台袖になるようパーテーションが置かれ、そこから二段のステップでステージに上がれる仕組みだった。
準決勝、決勝はここで一対一ずつで争われる。
***
準決勝も一、二回戦同様に、俺たちはアリサとミユキ、向こうは繭香と蘭香がいとも簡単に2勝を挙げて決勝進出を決めた。
結局、この4人の実力が抜きん出ていたのだった。10000人弱がエントリーしたこの大会、大半は主催者のGaMaC English school生、通称ガマ生である。といっても彼らは英語学習者。さまざまな年齢、職業で、中には英語の先生や翻訳家、通訳者、ハーフ、帰国子女、ネイティブ,etc.もおり、しのぎを削るハズだった。
しかし、いざ蓋を開けてみれば、英語教育ビジネス界のトップに君臨するガマキン一族の孫と、いわば英語速読宗家の孫たちの一騎打ちだったのである。
***
決勝戦が始まるまで15分の休憩があった。俺たちは三階席の外の廊下にあるベンチで、決勝の作戦を練っていた。
三人の真ん中に座っているアリサが、俺のためにゴスロリ姉妹について話してくれた。

「繭香と蘭香は、ガマキンの次女の娘。次女はガマキンの右腕ともいうべき男と結婚し、ふたりが生まれた。
母親は二人に、体内にいるときから胎教で、ガマキン英語速読術を始めて、繭香は14歳のときにガマキン世界永世師範の称号を得た。」

「ガマキン世界永世師範は、ガマキン英語速読術を修了したものだけに与えられる師範代の中でも、特に傑出した力量の者にしか与えられない称号。これまで世界永世師範に上り詰めた者は、ガマキン以外には繭香しかいない。」

アリサの右側に座っているミユキが補足した。
「ふつうは師範代になるだけでも15年から20年かかると言われているのに、二人は10歳で師範代になってしまったの。二人はその後も精進したけど、蘭香はまだ世界永世師範になってないわ。それに最近英語への関心が少し薄れて、稽古もややおろそかになっているらしいのよ。」

「ふ~ん。やっぱり普通の高校生みたいにファッションとか、恋愛とかに興味があるんだろうな。それとも蘭香だけにアイドルを目指しているのかな?」 といって空気を変えようとした俺の試みは完全に無視された。

ミユキはベンチから立ち上がり、右手をアリサの左の肩にのせ、真剣な面持ちで、でもはっきりと言った。
「私が繭香と戦うわ。今は誰が相手になっても繭香には勝てない。たぶんアリサちゃんでも勝てない。もしアリサちゃんが繭香と、私が蘭香と戦えば、二連敗の可能性がある。
でも蘭香には隙がある。アリサちゃんなら蘭香に絶対に勝てる。そうすれば、一勝一敗になる。」

アリサは自分の足元に視線をやった。
いい作戦だが、隙があるといっても蘭香は師範代。そう簡単には勝てないと考えているんだろうか。ミユキだって蘭香に勝つ自信はあるのかもしれないけど、チームの勝利を優先して、確実性の高い方を提案したに違いない。あぁ、なんてこの二人は純粋なんだ、と俺の中に熱いものがこみ上げてきた。

しかしその時、大事なことに気づいてハッとした。同時に、アリサとミユキの熱い視線がこちらに向けられているのにも気がついた。
二人はゆっくりだが、自分たちの想いのすべてを載せた、低いトーンの声を同時に発した。

「私たちの運命は、あなたにかかっている。」

つづく

Comments

Popular posts from this blog

クリームパンは温めると美味しいか?

みなさん、こんにちは。当ブログにお越しいただき、ありがとうございます。

昨日はPCが立ち上がらなくなり、再インストール、再設定云々で一日費やしてしまいました。

さて、今日はクリームパンの話です。

先日、コロッケパンを食べました。コロッケは冷めたいと固くて美味しくないので、レンジで温めて食べました。

その時は、コロッケパンとともに、クリームパンも買っており、それを食べる段になりました。さて、ここで問題が生じました。クリームパンを温めたらどうなるか?

◆簡易ディベート:クリームパンは温めるべきか?
否定派:「クリームパンを温めるなんて、そんなの非常識だ!」

肯定派:「いや、惣菜パンは温かい方が美味しいのだから、クリームパンだって美味しくなるはずだ!」

否定派:「クリームパンは中にクリームが入っているから、パンではなく、スイーツととらえるべきだ。スイーツはふつうは冷やして食べるものだから、温めるのは言語道断だ!」

肯定派:「スイーツを甘味食品と考えると、温めて食べるものだってある。あんまんは温めて食べる甘味食品ではないか。」

というディベートを頭の中で瞬時に行い、次のロジックを仮説としました。

仮説:パンは温めると美味しくなる(大前提)。クリームパンはパンだ(小前提)。それゆえにクリームパンは温めると美味しくなる(結論)。
※お~ぉ、三段論法ではないか!


実験:クリームパンをレンジで一分間*温めてから食べてみる。
*弱モード:380w

結果検証:

・パンはホカホカです。熱くて素手では食べにくいので、ナイフとフォークを使って切ってみます。 
※ナイフとフォークを出したら、洋食ぽくなったので、グラスにお茶を煎れて雰囲気を盛り上げています。

・クリームが柔らかくなり、とろけています。
 肉用のナイフだったのでパンが潰れてしまいました。

この写真ではよくわからないので、別日に取り直した写真で確認してみましょう。

ほら、クリームがとろけているでしょ!

・温かいクリームは、パンも温かいので、食べるときに特に気にはなりません。

※右の写真はパンの温度でレンズが曇ってしまいました。ソフトフォーカスではありません。見るからに美味しそうでしょ!

・冷えたクリームパンよりも、美味しいです!

結論:
・クリームパンは温めると美味しくなる。
・ただし、熱いので手に持って「ガブっと」噛み付く従来の食べ方は…

生バナナミルクジュースの泡は取れるか?

みなさん、こんにちは。当ブログへお越しいただきありがとうございます。


さて、今日はある実験とその結果をお伝えいたします。

◆ミキサーで生ジュースを作る
私は小型のミキサーで、果物ジュースをよく作ります。特にバナナと牛乳のミックスジュースが好物です。

東京では駅で生ジュースを売っているところもありますが、150ccくらいで300円くらいします!大阪だと200円くらいかな。

でも、バナナは一房5~6本で、200円前後で買えるので、自宅で作れば安い上、添加物もなく安全です。



◆問題:泡を排除して、サラっとしたジースが飲みたい

ミキサーで作ると、写真のように泡が立ちます。私はこれを取り去って、サラっとした感じのバナナジュースを飲んでみたいと思いました。


◆仮説:コーヒーフィルターでこせば、泡のないサラサラのバナナミルクジュースが飲めるはず
この泡を取るには、コーヒーのフィルターでこせばいいと思い、やってみました。


◆実験:ミキサーで作ったバナナミルクをコーヒーフィルターを使い、ドリップする
 やってみると、すぐに目詰まりして、10分経ってもグラスの1/5くらいにしかなりませんでした。

◆結果分析:こし取った分は、仮説通りサラサラ。しかし、時間がかかりすぎて、実用的でない。
さらには、果肉がないので、生ジュースを飲む目的の一つである食物繊維を摂取できないことに気づきました。


でも、別の方法でもやってみました。


◆仮説:茶こしなら、上手くできるはずだ
コーヒーフィルターでは上手くいかなかったので、もっと目の粗い茶こしで挑戦しました。

◆結果:茶こしも目詰まりを起こすので、上手くいかない。

やはり目詰まりを起こして、上手くいきませんでした。



もっと目の粗い茶こしで、再チャレンジしましたが、結果は一緒でした。

そこで、最後にもっと目の粗いもので試しました。しかし、今度は、上手くいかないことを証明するためです。


◆仮説: 三角コーナー用のネットで、バナナミルクをこしても、サラサラにならないだろう。ミキサーで作るバナナミルクはバナナの果肉と牛乳の混合物なので、単に目の粗い網でこすだけでは、サラサラにはならないだろう。


◆結果:いつも通りの泡立ったバナナミルクになった。
網の目が荒かったので、大きめの果肉は引っかかりましたが、それ以外はスルーして、結局いつも通りになりました。

ここまでやって、満足し…

醤油ラーメンをとんこつラーメンに変身させる方法!?

先日、ある友人から、醤油ラーメンをとんこつラーメンに
早変わりさせる方法を聞きました。
あまりに手軽な方法なので、以来、実行してみたくて
たまりませんでした。

そして先ほどやってみました。

その結果は、はーっ、なるほどねぇ、という感じでした。

で、醤油ラーメンをとんこつラーメンに早変わりさせる
にはいったいどうしたらいいのでしょうか?

答えは、「マヨネーズを入れる」でした!

私はまず醤油ラーメンを作り、一口、二口味を確かめたあと、
マヨネーズを小さじ一くらいの量を入れてみました。

ところが、とんこつラーメンの白濁スープに比べると、色が
今ひとつ中途半端。

でもこれ以上マヨネーズを足すと、脂っぽくなるので、困りました。

そのとき、ひらめきました!

「じゃぁ、牛乳でも入れてみよう!」

そして、牛乳を30~50ccくらい入れました。

「お~!色は本物ソックリだ!」

で、味もまろやかになり、結構イケました。
意外と、「とんこつ風ラーメン」として、売れるかも?

個人的には、マヨネーズは脂っぽくなるから、色つけは牛乳か
ヨーグルトがいいんじゃないかと思います。

そんな風に私は、白濁スープをすすりながら、考えていると、
数年前に起きた、入浴剤を使った温泉偽装事件を思い出し
ました。

あれも初めは、「こっちの方が温泉っぽく見えて、お客さんも
喜ぶだろう。」と、悪意はなかったんだろうなぁ、と勝手に想像
しました。

とすると、今のとんこつラーメンも、もしかしたら、「こっちの方が
おいしいよ」とか言って、豚骨ではなくて、マヨネーズや牛乳、ヨー
グルトで偽装しているところもあるのかな?なんて、思いました。

もしそうなら、先を越されてしまった!あぁ、せっかくのいいレシピ
発明と思ったのに!

なんて、考えているうちに麺もスープも無くなり、お腹はいっぱいに
なりました。