Friday, April 9, 2010

繭香と蘭香の英語リーディング講座その14:土星の月に生命はいるか?

みなさん、こんにちは。当ブログへお越し
いただき、ありがとうございます。
今日も「繭香と蘭香の英語リーディング講座」
です。
今朝見つけた科学ものを取り上げますが、昨
日のよりは易しいと思います。
では、お二人、よろしくお願いします。
~~~~~~~~~~~~~~~~~
「みなさん、こんにちは。GaMaC English school,
世界永世師範の萌木繭香です。」
「みなさん、こんにちは。師範代の蘭香です。」
「それでは、今日も英語リーディング力アップの
ために頑張りましょう。」

「さて、今日の英文のタイトルはこれです。」

Will Saturn's Moon Enceladus Prove a 
"Second Genesis" -Confirming Life as 
a Feature of the Universe?
土星の月のエンケラドスは「第二創世記」を
証明するだろうか?―生命を宇宙の特徴の
ひとつと確証できるだろうか?

これを見て、蘭香が言った。
Genesisは聖書の一番初めの部分よね。
つまり世界とか人類の創造だから、土星の
月に生命がいるって話?早く読んでみたい。」
「そうね。土星の月に生命がいるか、生命が
宇宙の特徴の一つと言えるかどうか、その
辺に的をしぼって読みましょう。」と繭香が言
うと、蘭香が割って入った。

「でも、その前にするといいことがあります。この
英文全体でどのくらいの分量かを見ておく
とです。英文の長さによって、気合や集中力の
ペース配分を変えるからです。」
「さすが、師範代ね。この英文は長くないから、
やや気楽にいけそうね。それでは、始めましょう。」
***
April 08, 2010
Will Saturn's Moon Enceladus Prove a "Second
Genesis" -Confirming Life as a Feature of the
Universe?

On the small, icy moon Enceladus, “the  
mother lode of all discoveries was discovered
at the South Pole,” said Carolyn Porco in
a talk at Harvard University. Porco is director
of flight operations and imaging team leader
for the Cassini spacecraft in orbit around  
Saturn. Her work involves taking detailed 
pictures in space, shots that offer insights
into the nature of the universe, and signs of
life elsewhere in the solar system. She described  
Cassini’s findings of elevated temperatures
in the moon’s polar region, as well as an  
enormous plume of icy particles shooting tens 
of thousands of kilometers into space.

Analysis of the icy trail, which includes water
vapor and trace amounts of organic materials
such as methane, carbon dioxide, and propane,
suggests it is fueled by geysers erupting from a
pocket of salt water within the moon.
***
◆大意
小さく氷に覆われた月のエンケラドスで、「すべて
の発見の母なる鉱脈が、(エンケラドスの)南極で
見つかったのよ」とキャロライン・ポーコ氏はハー
バード大学で語った。彼女は土星軌道上を周回
中の人工衛星カッシーニの飛行操作のディレクター、
かつ映像チームのリーダーだ。彼女の仕事は宇宙
で詳細な写真を取ることで、それにより宇宙の自
然の見識を深めたり、太陽系のどこかでの生命
の兆しを知ることができる。カッシーニの発見は
月(エンケラドス)の極点地帯での気温の上昇と、
氷の小さな粒でできた巨大な煙が宇宙へ向けて
何万キロも噴出していることだと、彼女は言う。

氷の煙のたなびきを分析すると、水蒸気とメタン、
二酸化炭素、プロパンなどの有機物の痕跡があり、
どうやらその煙は月の内部に貯まった塩水が噴
出する間欠泉によって、舞い上がっているようだ。
***
「ふぅ。英語で読むと楽なのに、日本語にすると
大意でも大変ね。」と今日も珍しく繭香が愚痴る。
「そう。英語のままイメージする方が楽なのよ。
日本語に置き換えると、訳語選びが大変。」
「母語じゃないから、理解の精度は多少我慢して、
英語のままイメージするのがいいわね。では続け
ます。」
***
The findings, noted Porco, point to the possibility
of “an environment where life itself might be 
stirring.”

Should we ever discover that a second genesis
had occurred in our solar system, independently
outside the Earth,” she added, “then I think at that
point the spell is broken. The existence theorem 
has been proven, and we could safely infer from it
that life was not a bug but a feature of the  
universe in which we live, that it’s commonplace
and has occurred a staggering number of times.”

Casey Kazan via Harvard University
***
◆大意
ポーコが言うには、これらの発見が示すのは、生命
活動ができる環境があるかもしれないことだ。
「万一第二創世記が太陽系内で独自に起これば、
その時点で魔法が解けたと思う。今の理論が証明
されて、そこからこう言っても過言じゃなくなるわ、生
命はバグじゃなくて、我々の宇宙の特徴の一つで、
ありふれたことで、数限りなくこれまで起きていること
だってね。」

ケーシー・カザン記 ハーバード大学経由
***
「いかがでしたか?」
土星の月の南極から氷の煙が上がってて、そこ
に生命活動の可能性を見出したってことね。」と蘭
香がまとめる。
「そうね。もしそうなら、宇宙全体には生命が無数
にいる証拠になる。そうすると、宇宙人もいるかもし
れない。」
「そうね。では、内容がわかった上で、何度も英文を
読み返して、英語のままイメージしてみてください。」

「それでは今日はこの辺で。」
「次回もお楽しみに!」
***
「はい、OKです。」と撮影スタッフが言う。
「あぁ、英語だとわかるのに、日本語にするのたいへ
ん。」と繭香。
「それはきっと、読むのと訳すのが違う作業だから
よ。読むのは自分だけわかればいいから楽しい
でも訳すのは、人に伝えるために別の言語で再現
するから、あいまいな点がどんどん出てきてしまう。」
「翻訳家も通訳者もたいへんね。」
といいながら、二人は撮影会場を後にした。

つづく
出典:http://su.pr/16qd6k

Thursday, April 8, 2010

繭香と蘭香の英語リーディング講座特別編:科学雑誌記事を読む

みなさん、こんばんは。当ブログへお越しいただき、
ありがとうございます。
今日2回目の「繭香と蘭香の英語リーディング講座」です。
私のtwitterのフォロワーの方々は、サイエンスに興味が
ある方がいらっしゃるので、そういう記事を取り上げてみ
ました。
今朝配信されたものですから、最新情報です。
出典はこちらです:http://su.pr/1j24sH

繭香ちゃんも蘭香ちゃんも相当苦労したみたいです。
それでは、お二人さん、お願いします。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「みなさん、こんばんは。GaMaC English school 世界永世師範の
萌木繭香です。」
「同じく師範代の萌木蘭香です。」

「さて、今回は最新宇宙論の英文を取り上げます。いつものように
語彙や設問はありません。」
と黒いゴスロリ服を着た姉の繭香が言うと、
「本当の英文を読んでいくときは、事前情報はどこから取ればいいの?」
と心配そうな声で白ゴスの蘭香が尋ねた。すると、

「事前情報を取るには、ここよ。」と繭香が言った。

タイトル:Is Our Observable Universe Part of a Larger Universe?
New TheorySuggests “Yes”
/観測できる宇宙はもっと大きな宇宙の一部だろうか?新理論に
よるとそうらしい

「みなさん、英文を読むときはタイトルを必ず読んでください
タイトルは英文内容がもっとも凝縮されているからです。」
つづいて繭香が言う。
「『ねぇ、この英文記事って何について書いてあるか、手短に
教えて。』って聞かれたら、『私たちの宇宙はもっと大きな宇宙の
一部だって主張している理論の記事よ』って答えればいいのです。」
「それくらいタイトルは大事な部分なので、必ず読んでください。」

「あと、写真があればそれも見てくださいね。百聞は一見に如かず、
ですよ。」

「とにかく、事前情報をどれだけ集められるかが鍵と思ってください。
では、本文を読んでいきましょう。」
***
Is Our Observable Universe Part of a Larger Universe? New 
Theory Suggests “Yes”

       The Noble-prize winning physicist Enrico Fermi used to
criticize his colleagues work not because it was crazy, "but
because it was not crazy enough!" Long before Fermi, Giordano
Bruno was burned at the stake in Rome for saying that we lived
in a universe of infinite stars and planets.

       So we feel safe and sensible asking a perfectly 21st-Century  
question: could our universe be located within the interior of a
wormhole which itself is part of a black hole that lies within a
much larger universe?

       Such a scenario in which the universe is born from  
inside a wormhole (also called an Einstein-Rosen Bridge) is  
suggested in a paper from Indiana University theoretical 
physicist Nikodem Poplawski.

◆大意
かつてエンリコ・フェルミは仲間の仕事に対して、もっともっと
クレージーにならなきゃあかん!と言ったものだ。また、ジョルダ
ーノ・ブルーノが火あぶりの刑になったのは、無数の星がある
一つの宇宙に我々は暮らしているといったせいだった。

だから21世紀の今ならこんな質問くらい平気でできる。我々の
宇宙はワームホールの中に位置しているなんて、そんなこと
あり得るだろうか?そしてそのワームホール自体がブラックホール
の一部であり、かつ、ずっと大きな宇宙の中に存在しているなんて、
本当だろうか?

そんなシナリオ、つまり、宇宙がワームホール(そうそう、アイン
シュタイン―ローゼン・ブリッジとも言うよ)の内部で生まれたらし
い論文を、インディアナ大学の理論物理学者のニコデム・ポプロ
ースキー先生が書いた。


       Einstein-Rosen bridges have never been observed in
nature, but they provide theoretical physicists and cosmologists
with solutions in general relativity by combining models of
black holes and white holes.

       Poplawski takes advantage of the Euclidean-based coordinate
system called isotropic coordinates to describe the gravitational 
field of a black hole and to model the radial geodesic motion
of a massive particle into a black hole.

◆大意
アインシュタイン―ローゼン・ブリッジはまだ観測されてないが、理論
物理学者と天文学者にブラックホールとホワイトホールのモデルを結
びつけることで、一般相対性理論の解答をもたらしている。

ポプロースキー氏が利用したのは、ユークリッド幾何学の座標系の
アイソトロピック座標系というもので、ブラックホールの重力場を記述し、
巨大な質点がブラックホールへ入っていくときの、放射状の測地線の
動きをモデル化した。

「ふぅ。ちょっと専門的すぎて、最後の方はわからないわ。」と白ゴスの
蘭香が言うと、繭香も同様に、
「そうね、私もよくわからない。でもブラックホールの中へ、星が吸い
込まれていくときのモデルを数学的に記述したということじゃないの
かしら。」と答えた。

       "This condition would be satisfied if our universe were
the interior of a black hole existing in a bigger universe," he
said. "Because Einstein's general theory of relativity does not 
choose a time orientation, if a black hole can form from the
gravitational collapse of matter through an event horizon in 
the future then the reverse process is also possible. Such a  
process would describe an exploding white hole: matter 
emerging from an event horizon in the past, like the expanding
universe."

◆大意:(違ったらごめんなさい)
「この条件が満たされるのは、我々の宇宙がもっと大きな宇宙にある
ブラックホールの中にある場合です。」とポプロースキー氏は言う。
「アインシュタインの一般相対性理論は、時間軸を選ばないから、ブ
ラックホールを形成するものが、未来において(ブラックホールの)外
縁を通った物質の重力崩壊だとすると、その反対のプロセスもあり得
ます。そのプロセスは噴出するホワイトホールを示します。過去に外
縁から現れた物質で、拡張する宇宙のようなものです。」

繭香は顔を少々しかめながら、
「ふつう、会話部分は具体的でわかりやすいものです。今回も具体的
ですが、トピックが難しいので、会話部分も難しいです。」と言うと、蘭
香は対照的に涼しい顔して付け足した。

「こういうときに役立つのが背景知識です。私たち姉妹は英語が得意
でも、天文学の知識がないので、よくわからないのです。逆に、天文
学を専攻している学生や研究者の方々なら、いくつかの語句をかいつ
まんで、私たち姉妹よりもずっと深く理解できると思います。」

「だから、二つ考え方があって、一つは日頃から日本語でも様々な情報
をインプットしておくことです。」
「もう一つは、興味のあるジャンルの英文だけ読んで、興味ないものは
読まない。これも見識の一つです。」

       A white hole is connected to a black hole by an  
Einstein-Rosen bridge (wormhole) and is hypothetically the
time reversal of a black hole. Poplawski's paper suggests that all
astrophysical black holes, not just Schwarzschild and Einstein-Rosen
black holes, may have Einstein-Rosen bridges, each with a new 
universe inside that formed simultaneously with the black hole.

       "From that it follows that our universe could have itself 
formed from inside a black hole existing inside another universe,"
he said.

◆大意
ホワイトホールはブラックホールとアインシュタインーローゼン・ブリッジ
(ワームホール)でつながっていて、仮説の上ではブラックホールの時間を
反転させたものになります。ポプロースキー論文によれば、すべてのブラック
ホールにアインシュタインーローゼン・ブリッジがあり、その中には新しい
宇宙があり、ブラックホールを同時に形成しているそうです。

「だから、我々の宇宙も別の宇宙の中に存在するブラックホールの中で形成
されたはずだ」とポプロースキー氏は言います。

       By continuing to study the gravitational collapse of a sphere
of dust in isotropic coordinates, and by applying the current research
to other types of black holes, views where the universe is born from
the interior of an Einstein-Rosen black hole could avoid problems
seen by scientists with the Big Bang theory and the black hole information 
loss problem which claims all information about matter is lost as it goes 
over the event horizon -in turn defying the laws of quantum physics.

Casey Kazan via materials provided by Indiana University

◆大意
引き続き重力崩壊をアイソトロピック座標系で研究し、今の研究を他のブラック
ホールにも適用することにより、宇宙がブラックホールで生まれたという見解で
ビッグバン関連の問題を回避できるかもしれない。また、ブラックホールの外縁
を通過する際に、すべての情報を失うという問題で、量子物理学の法則に反す
るものだが、こちらも回避できるかもしれない。

ケーシー・カザン記 インディアナ大学提供の素材を元に。
***
「いかがでしたか?大意のいいところは、完璧でなくていいところです。専門
の知識がある方ならより正確な解釈ができると思いますが、概要だけを知り
たい方には、このくらいの情報でも十分に役立つと思います。」
「そうね。大意というよりも、ほぼ全訳だもんね。本当に情報を凝縮した大意
なら、タイトルで十分よね。」

「それでは、この辺で。」
「また次回もお楽しみに。」
***
「はい、OKです。」とADの声。
「難しいよ。自分で理解するだけなら、もっといい加減な理解で済むのに。」
と珍しく繭香がグチると、蘭香は、
「でも、電子辞書で単語とか調べたから、深く理解できたじゃない。」となだめた。
「そうね。聞いたことのない専門的な単語もずいぶんあったし、ま、いっか。」
「よし、じゃぁ、ハンバーガーでも食べに行くか。繭香のおごりでね。」
といいながら、収録会場をさっさと出て行く二人であった。

つづく

繭香と蘭香の英語リーディング講座その13

みなさん、こんにちは。今日もお越しいただき、
ありがとうございます。
「繭香と蘭香の英語リーディング講座その13」です。

私が3月に当ブログで連載した「英語速読ウォーズ」
という小説の登場人物の二人がナビゲーターをします。

高校1年生ながら英語速読の達人で、姉の繭香(まゆか)
が黒の、妹の蘭香(らんか)が白のゴスロリ服を着ている
という設定です。

ちなみに、この二人は「英語速読ウォーズ」では敵役でした。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「みなさん、こんにちは。GaMaC English school, 世界永世師範の
萌木繭香です。」
「みなさーん、元気ですかぁ?GaMaC 師範代の萌木蘭香です。」
「ではさっそく始めましょう。」
***
「まず、英文を上手に読むコツの確認です。
1.事前情報を仕入れる:語彙や設問、タイトルから事前に本文の
情報を入手
2.読む目的を明確にする:設問の答えを見つけることに集中
3.英語のままイメージする:日本語に頼らず、英語から想像を
ふくらませる
以上を心がけましょう。」
と姉の黒ゴス衣装の繭香が話した。
◆語彙
retired:退職した
You know what?:ねぇ(よびかけの決まり文句)
feel like:~ほしい
sundae:サンデー(シロップ・果物・ナッツなどを
上にのせたアイスクリーム)
scoop:(アイスクリームサーバーでかき取った)
ひとすくいのアイスクリーム
chopped nuts:砕いたナッツ
greasy:油でベトベトの

◆タイトル:Shall I write this down for you?/紙に
書きましょうか?
◆設問:おばあさんはおじいさんに対して、なぜ
最後のセリフを言ったと思われるか?
ここで繭香が言った。
「これらの手がかりから、どんな話になると思いま
すか?」
「そうねぇ、おじいさんとおばあさんがサンデーを
こぼして、ベトベトになる話かしら?」と蘭香が答える。
「みなさんはどんな話になると思いますか?それでは、
設問の答えを探すつもりで、メリハリをつけて読んで
みましょう。」
「太字部分は意味を取ることに集中、それ以外は補足
だと思って気楽に読んでみてください。」
***
        Shall I write this down for you?

        An old, retired couple is sitting at
their kitchen table when the wife looks
at the husband and says, “You know what?
I feel like an ice cream. Will you go out and
get me an ice cream?
       “All right, I’ll get you an ice cream,”
says the man, getting up and and putting on
his coat.
       “But, I don’t want just any ice cream,
say the woman, “I want a sundae.”
       “Okay,” says the man, “I’ll get you a 
sundae.
       “But,” the woman says, “I don’t want
just any sundae. I want a banana split. Do
you want me to write down this for you?
       “No,” says the man, “You want a 
special sundae; a banana split.
       “Right,” she says, “but not just any 
banana split. I want it to have a scoop of 
chocolate on one side and a scoop of vanilla 
on the other side. If you want, I’ll write 
this down for you.”
       “I know what you want,” says the man.
“You want a special sundae; a banana split
with a scoop of chocolate here, and a scoop 
of vanilla there.”
       “Yeah,” she says, “but I want it to be
special. I want it to have whipped cream on 
top. I’ll write that down for you.
       “No, no,” says the man. “I know what 
you want. You want a special sundae; a
banana split with a scoop of chocolate here
and, scoop of vanilla there, and whipped 
cream on the top, right?”
       “Yeah, but that’s not good enough,
says the old woman. “I want more. I want
them to put some chopped nuts and a cherry 
on the top. I can write this down….”
       “No, I know what you want,” says the
old man. “You want a special sundae; a banana 
split with a scoop of chocolate here, a scoop
of vanilla there, some whipped cream, chopped 
nuts, and a cherry on top. Right?”
       “Right!” says the woman.

       Two hours later he comes back with a
greasy paper bag. He puts it on the kitchen
table and stands back. The woman walks over,
opens the bag, looks inside, and sees four bagels.
      She looks at him and says, “You forgot the 
cream cheese.”
***
◆大意
ある老夫婦の妻が夫に「ねぇ、アイスが食べ
たいから買ってきて」と頼んだ。夫が出かけ
ようとすると、「サンデーよ」と言った。夫は「よし、
サンデーだな」と言うと、「ただのサンデーじゃなくて、
バナナスプリット。紙に書く?」と言う。夫は「いいや、
スペシャルサンデーでバナナスプリットだな」と確認
した。

すると「そうだけど、ただのバナナスプリットじゃな
くて、片側にチョコレートアイス、反対側にバニラ
アイスがのったのがいいわ。紙に書く?」と言う。
夫は「大丈夫。スペシャルサンデーで、バナナスプ
リットでこっちにチョコレート、こっちにバニラのアイス
があるやつだな」。

妻は、「そうよ。それでホイップクリームも上にのせ
てね。紙に書くわ。」と言うと、「大丈夫。君がほしい
のはスペシャルサンデーだ。バナナスプリットでこっち
にチョコレート、もう一方にバニラのアイスがあって、
てっぺんにホイップクリームがのってるやつだ」と答
えると、「それだけじゃないのよ」と妻は言う。「ナッツと
チェリーのトッピングもお願い。紙に書くわ。」

すると夫は「大丈夫だよ、君がほしいのは、スペシャル
サンデーだ。バナナスプリットでこっちにチョコレート、
もう一方にバニラのアイスがあって、ホイップクリーム
とナッツとチェリーのトッピングだ。そうだろ?」。「その
通りよ!」

2時間後、夫は油でベトベトの紙袋をテーブルに置
いて立っていると、妻がやってきて中を見た。ベーグ
ルが四つ入っていた。妻は夫を見て言った。「クリー
ムチーズを忘れたわね。」
***
「いかがでしたか?答えの例としては、『おばあさん
自身も頼んだものを忘れているから』が考えられます。」
「状況をイメージするととっても面白い。前半は二人
とも記憶がいいのに、オチは二人とも忘れてるという
話ね。でも、実際老人の介護をしている人たちにはシビ
アな話。悪く思わないでくださいね。」
「そうね。でも、ジョークの題材になるのは、それだけ注目
を浴びていることの裏返しでもあるのよ。」
「きびしい現実を逆手にとって、笑って吹き飛ばすってことね。」

「意味がわかったら、何度も英文を読み返して、英語のまま
イメージする練習をしてくださいね。それでは今日はこの辺で
おしまいです。」
「次回もお楽しみにね!」
***
「はい、お疲れ様でした。」と撮影スタッフの声。
「今日の英文はかなり長かったわね。」と黒ゴスが言うと、
「明日、あさってはもっと長いのになるわよ。」と白ゴスが応
えた。
「でも毎回少しずつ長くなってきたから、大丈夫よ」
と言いながら、二人は控え室へ消えていった。

つづく

Wednesday, April 7, 2010

繭香と蘭香の英語リーディング講座その12

みなさん、こんにちは。今日もお越しいただいて、ありがとうございます。
「繭香と蘭香の英語リーディング講座その12」です。

私が3月に当ブログで連載した「英語速読ウォーズ」という小説の登場人物の
二人がナビゲーターをします。
高校1年生ながら英語速読の達人で、姉の繭香(まゆか)が黒の、妹の蘭香
(らんか)が白のゴスロリ服を着ているという設定です。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「みなさん、こんにちは。GaMaC English school, 世界永世師範の萌木繭香です。」
「みなさーん、元気ですかぁ?GaMaC 師範代の萌木蘭香です。」
「ではさっそく始めましょう。」
       ***
「まず、英文を上手に読むコツの確認です。
1.事前情報を仕入れる:語彙や設問、タイトルから事前に内容の情報を入手
2.読む目的を明確にする:設問の答えを見つけることに集中
3.英語のままイメージする:日本語に頼らず、英語から想像をふくらませて
以上を心がけましょう。」
と姉の黒ゴス衣装の繭香が話した。
       ***
◆語彙
caddy:(ゴルフの)キャディ
hire:雇う
knowledgeable:物知りの、よく知っている
fairway:フェアウェイ(*ゴルフコース上のボールを打ちやすい地帯)
five iron:五番アイアン(*ゴルフクラブの種類)
lines up her shot:(これから打つ)ボールの前に立って(構えて)
smack:パシッと打つ、強打する
veer way off:弾道が曲がる、それる
bury:埋葬する
funeral:お葬式
freak accident:異常な出来事
used to:以前はよく~したものだった
as luck would have it:運良く
You bastard!:このろくでなし!
green:グリーン(*ホールがある地帯)

ここで蘭香が言った。
「この単語から、今日はゴルフの話のようね。でもお葬式とかあるから、
ちょっと物騒な話かもしれない。」

◆タイトル:I did as you told me to, but.../あなたの言うとおりにしたのに・・・。

◆設問:
1.キャディの言うとおりにしたら、何が起ったか?
2.その一年後に主人公の女の人がキャディに文句をつけた理由は何か?

ここで今度は繭香が言った。
「キャディの言うとおりにしたら、事故が起きたという話かもしれませんね。
それでは、設問の答えを探すつもりで読んでみましょう。」
「太字の部分は意味を取ることを意識して、残りは力を抜いて、メリハリを
つけて読んでみてくださいね。」

       I did as you told me to, but...

       A woman goes to her golf club and, hearing
that her regular caddy will not be in that day, hires 
another caddy. The day goes along pretty well,
and the new caddy seems quite knowledgeable.
Upon arriving at the fairway that has always been
particularly tricky for the golfer, the woman turns
to the boy and asks, “Which club do you think I
should use for this shot?”

       The caddy says, “Ma’am, I know this golf course
very well. The best club for this fairway is the five iron.”

       The golfer gets out his five iron, lines up her shot,
and hits the ball. She smacks it really hard, and it
veers way off to the right where her husband
happens to be standing. It hits him in the head and
he is killed instantly.

       The husband is buried a few days later, and after
the funeral, months and months go by before the woman
can even think about golf again. But after a year she
thinks to herself, “I really loved the game. I shouldn’t
let it go out of my life. It was a freak accident. The
game used to give me such joy, I should at least try to
play once again and see how it feels.”

       She goes back out to the golf course, and
as luck would have it, she gets the same caddy. When
they get to that same fairway, she turns to the caddy
and says. “Which club do you think I should use for this
shot?”

       The caddy says, “Ma’am, I know this golf course very
well. The best club for this fairway is the five iron.”

       The woman turns to the caddy and shouts, “You
bastard! I played here a year ago and you told me
to use the five iron and I missed the green completely!
       ***
◆大意
ある女性が行きつけのゴルフ場へ行ったが、いつもの
キャディがおらず、別の人を雇った。絶好のゴルフ日和、
そしてキャディは知識豊富なようだった。彼女がいつも苦手に
しているフェアウェイにきたとき、どのクラブを使ったらよいかを
たずねると、「僕はこのコースを熟知しています。ここなら
5番アイアンが最適です。」とキャディは言う。

彼女は5番アイアンでバシンとボールを打つとボールは曲がって、
ちょうど彼女の旦那さんが立っていた場所に飛んで行き、頭に
直撃して即死してしまった。

数日後旦那さんは埋葬され、ゴルフのことなど考えることもなく
何ヶ月も過ぎた。しかし、一年たつと、「私はゴルフが本当に好きで、
やめるわけにはいかない。あれは異常な出来事だったけどゴルフは
いつも楽しかった。せめてもう一回だけやってみて、あの気分を
思い出そう。」と考えるようになった。

彼女が再びゴルフ場に行くと、運良く同じキャディになった。そして
あのフェアウェイに着いて、どのクラブがいいかとキャディに尋ねると、
「僕はこのコースを熟知しています。ここなら5番アイアンが最適です。」
と彼は答えた。

彼女はキャディさんの方を向いて叫んだ。「このろくでなし!一年前
ここでプレーしたとき、あんたの言うとおり5番アイアンで打ったけど、
グリーンを大きく外したのよ!」
       ***
「いかがでしたか?設問の答えとしては、1が旦那さんが亡くなった、
2がグリーンを外したこと、でした。」
「う~ん、旦那さんが死んでしまったことよりも、グリーンを外したことに
腹を立てているっていうのがオチだけど、誰かが死んじゃうネタでは
笑えない人もいるかもね。」
「ジョークは基本的に作り話、うそ、フィクションで、勉強や仕事やその他
ふだん真面目に頑張っている人たちが笑って息抜きするためのもの
だから、そこまで神経質にならなくても。でも、蘭香の言うとおり、ジョークは
聞く相手が楽しめるネタを話すような配慮は必要よね。」

「はい、ということで、今回はこの辺でおしまいです。」と今日は蘭香が
このセリフを言うと、それに続いて繭香が注意を促した。
「内容を大意で確認した後、太字部分に意識を集中させて、何度か
読み返してみてください。」
「それでは次回もお楽しみに。」
       ***
「はい、OKです。お疲れ様でした。」と撮影終了の声がする。
「twitterを始めたら、いろいろな人たちが訪問するようになって、
ジョークが選びづらくなってきたらしいわよ。だから昨日は更新
できなかったんだって。」
と繭香がいうと蘭香もそれに応えて、
「そうね。説明のところをきちんと読めばわかってもらえると思うけど、
日本語でしか書いてないから、英文だけ読んで嫌な気持ちになって
退出する人もいるかもしれないもんね。」
「ジョークだとわかっているから、そういう人はごくごく少数だと思う
けどね。」
「でも確か、エッセイも読むハズだったわよね。」
「そうそう。結構いい話のね。」
と話しながら、二人は収録会場の会議室を出て行った。

つづく

Monday, April 5, 2010

繭香と蘭香の英語リーディング講座その11

みなさん、こんにちは。今日もお越しいただいて、ありがとうございます。
「繭香と蘭香の英語リーディング講座その11」です。

私が3月に当ブログで連載した「英語速読ウォーズ」という小説の登場人物の
二人がナビゲーターをします。
高校1年生ながら英語速読の達人で、姉の繭香(まゆか)が黒の、妹の蘭香
(らんか)が白のゴスロリ服を着ているという設定です。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「みなさん、こんにちは。GaMaC English school, 世界永世師範の萌木繭香です。」
「みなさーん、元気ですかぁ?GaMaC 師範代の萌木蘭香です。」
「ではさっそく始めましょう。」
       ***
「まず、英文を上手に読むコツの確認です。
1.事前情報を仕入れる:語彙や設問、タイトルから事前に内容の情報を入手
2.読む目的を明確にする:設問の答えを見つけることに集中
3.英語のままイメージする:日本語に頼らず、英語から想像をふくらませて
以上を心がけましょう。」
と姉の黒ゴス衣装の繭香が話した。
       ***
◆語彙
feed salesman:飼料のセールスマン
keep pace with~:~にペースを合わせる
shoot into distance:~遠くへ勢いよく飛び立つ
pull into the farmyard:農場の庭に進入する
drumstick:鶏や七面鳥のすねの部分
breed:繁殖させる

◆設問:今日は、タイトルが設問になっているので、
その答えを探すつもりで読みましょう。

タイトル:How does the chicken taste?/その鶏はどんな味がするのか?

ここで繭香が説明を始めた。
「今日は、英文に区切れを入れる代わりに、大意をつかむのに
役立つ語句を太字にしてあります。太字部分は意味を取ることを意識して、
残りの部分は少し力を抜く感じで読んでみましょう。」
今度は蘭香が言った。
「すべての語句を均一に意識するのではなく、メリハリをつけて読む
練習です。」
       ***
How does the chicken taste?/その鶏はどんな味がするのか?

       A feed salesman is on his way to a firm.
As he’s driving along at forty km/h, he looks
out his car window and sees a three-legged chicken
running alongside him, keeping pace with his car.
He is amazed that a chicken is running at forty km/h.
So he speeds up to sixty km/, and the chicken keeps
rights up with him with no problem at all.

       This man just can’t believe this is happening,
so he speeds up to one hundred, and looks out the window.
There is the chicken, not even breathing hard. Then
suddenly the chicken just takes off and shoots into
distance.

       The man pulls into the farmyard and says to the
farmer, “You know, the strangest thing just happened
to me. I was driving along at one hundred km an hour, and
this three-legged chicken passed me like I was standing
still! Do you know anything about it?

       The firmer says, ”Yes, that three-legged chicken
is our chicken. We raised that chicken.”

       “Well,” says the salesman, “Why did you raise
a three-legged chicken?
       “You see, there’s me, there’s Ma, and there’s
young Billy, and when we would have chicken for dinner,
we would all want a drumstick. We always had to kill two
chickens and there would be a lot left over. So we decided
to try to breed three-legged chickens so each of us would
get a drumstick.

       “How do they taste?” asks the salesman.
       “Don’t know,” says the farmer. “We haven’t
been able to catch one yet.

大意:家畜の飼料のセールスマンが、時速40キロで農場へ
向けて車を走らせていると、窓の外に三本足の鶏が彼の横を
走っているのが目に入った。40キロで走っている鶏に驚いて、
60キロにスピードを上げたが、鶏はなんの問題もなく追いつく。
驚いて100キロにしたが、鶏は息一つみださず、隣にいる。
そして遠くへ飛びっていった。
       ***
農場へ車を停めて、農夫にその話をすると、それは彼らが
育てたという。なぜかと聞くと農夫は、「うちには俺と、女房と
ビリーがいるだろ、それでチキンを夕食で食べるときにみんな
スネ肉が食べたいんだよ。それで二羽を殺すと残りがたくさん
でる。だからみんながスネ肉を食べられるように三本足の鶏を
繁殖させたのさ。」という。味はどうか、と聞くと農夫は言った。
「分からん。まだ一羽も捕まえられないんでね。」
       ***
「いかがでしたか?設問の答えは、味はまだわからない、という
ことでした。」
繭香がそう言うと、蘭香が英文の太字について説明をした。
「英文を読むときは、全部を均一に意識してではなくて、メリハリを
つけて読みましょう。たぶん日本語の文章なら、自然にこのような
読み方をしていると思います。ですからそれを英語でも意識的に
行うために、太字を使っています。
大意を把握するのにどのくらいの語句が必要かは、個人差が
あります。ですからこの英文の太字は一例と思ってください。」

「それではこの辺で、今日の講座を終わります。」
「次回もお楽しみに。」
       ***
「はい、OKです。お疲れ様でした。」と撮影終了の声がする。
「だんだん英文が長くなってくるから、それに対応した
スキルを紹介していきましょうね。」と繭香がいうと蘭香も
それに応えて、
「そうね。今日のはキーワード・リーディングと言うけど、
こんなふうに意識的にメリハリをつけて、大事なこと
だけに集中、それ以外は読み流していくと、長い文も
結構楽に読めるようになるわよね。」

と話しながら、二人は会議室を出て行った。

つづく

Friday, April 2, 2010

繭香と蘭香の英語リーディング講座その10

みなさん、こんにちは。今日もお越しいただいて、ありがとうございます。
「繭香と蘭香の英語リーディング講座」です。

ちなみに、この二人は英語速読ウォーズという、私が3月にここで連載した
小説の登場人物です。
高校1年生ながら英語速読の達人で、姉の繭香(まゆか)が黒の、妹の蘭香
(らんか)が白のゴスロリ服を着ているという設定です。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「みなさん、こんにちは。GaMaC English school、世界永世師範の萌木繭香です。」
「みなさーん、元気ですかぁ?GaMaC、師範代の萌木蘭香です。」
「ではさっそく始めましょう。」
       ***
「まず、英文を上手に読むコツの確認です。
1.事前情報を仕入れる:語彙や設問、タイトルから事前に内容の情報を入手
2.読む目的を明確にする:設問の答えを見つけることに集中
3.英語のままイメージする:日本語に頼らず、英語から想像をふくらませて
以上を心がけましょう。」
と姉の黒ゴス衣装の繭香が話した。

◆語彙◆
announce:告げる
immediately:すぐに
although~:~だけれども
indeed:実際に、本当に
given the fact that~:~という事実を考えると、
Jewish:ユダヤ人
Business is business:商売は商売、商売に情けや寛容は禁物

◆設問◆
バーニー君は本心では、一番偉大な人は誰だと思っているか?

タイトル: Who is the greatest man?/もっとも偉大な人は誰か?

ここで蘭香が割り込んだ。
「今日は語彙が少ないから、事前情報も少ないのね。」
「その代わり、今日は予備知識が必要になります。今日のジョークは
人種ネタになります。そこで、二つ知っておくべき知識があります。」
と繭香が説明すると、今度は蘭香が続けた。
「一つ目は、ジョークに登場するユダヤ人はしばしば商売が上手な
人たちとして描かれます。
二つ目は、ユダヤ人はユダヤ教徒であって、キリスト教ではありません。」
「この二つの予備知識が内容理解を助けてくれると思います。それでは、
設問の答えを探すつもりで、読んでみてください。」
       ***
タイトル: Who is the greatest man?/もっとも偉大な人は誰か?

   A teacher announces/ to her class,/
“Children,/ the student/
who can name the greatest man/
who ever lived/ will win this shiny red apple.”/
   Immediately an Italian boy raises his hand./
   “Yes, Tony?”/
   “Christopher Columbus!”/ says Tony./
   “Well,”/ says the teacher,/
“Christopher Columbus was a very great man,/
but he wasn’t the greatest man/ who ever lived.”/
   Right away a little English girl raises her hand./
   “Yes, Martha?”/
   “Winston Churchill,”/ says the little girl./
   “Well, no,”/ says the teacher./
“Although Winston Churchill was indeed a very great man,/
he wasn’t the greatest/ who ever lived.”
   From the back/ of the room/
Little Bernie Goldstein raises his hand./
   “Yes, Bernie?”/
   Bernie stands up and says,/“Jesus Christ.”/
   “That’s correct, Bernie,”/ says the teacher./
“Come up and collect your apple.”/
   When Bernie gets up/ to the front/ of the room,/
the teacher hands him the apple./
“You know, Bernie,”/ she says,/
“given the fact that/ you’re Jewish,/
I’m surprised/ you said that/
Jesus was the greatest man/ who ever lived.”
   “Well, actually,”/ says Bernie,/
“I do think Moses was the greater man,/
but business is business.”/

◆大意
先生は生徒たちに、実在の人物で一番偉い人の名前を
言えた人には、ピカピカ光った赤いリンゴをあげます、
と言うと、イタリア人のトニーくんはクリストファー・
コロンブスだと答えた。

先生はコロンブスはとても偉い人だが一番偉い人ではない
と言うと、イギリス人のマーサちゃんがウィンストン・
チャーチルだと答えた。
先生はチャーチルは確かに偉い人だが、一番じゃないと言う。

すると教室の後ろの席のバーニー・ゴールドスタインくんが
手を上げて、イエス・キリストだと答えた。先生は正解といって、
バーニーにりんごをもらいに来なさいと言う。バーニーは
席を立って(前へ行くと)先生はりんごを渡しながら彼に
聞いた。

「ねぇバーニー。あなたがユダヤ人だということを考えると、
イエスがこれまで生きてきた人の中で一番偉いと答えたので、
驚いたわ。」

するとバーニーは「まぁ実際のところ、モーゼが一番偉大な人
だと本当は思っているだけど、ビジネスはビジネスだから。」
       ***
「いかがでしたか?設問の答えは、モーゼでした。」
「バーニーはLittle Bernie Goldsteinって、書いてあるから、
まだちびっ子なのよね。それでも最後の‘Business is business.’
って言っている姿を想像するととっても面白いわ。」と蘭香は笑った。

「この‘Business is business.’は、商売は商売、商売に情けや
寛容は禁物、っていうことわざですが、このストーリーなら、
『それはそれ、これはこれ』や、『りんごをいただくためには
手段は選びません』というような感じでしょう。」

「それから、バーニーの前のトニーやマーサは、それぞれ自分の国の
英雄の名前をあげているという伏線があるわね。」
「そう。これがあるから、先生はバーニーがきっとモーゼというと
期待したのにイエスと言ったので、驚きました。そしてバーニーに
尋ねると、実はね・・・、というストーリーの流れでした。」

「なるほどね。さて、内容がわかったところで、また英文を読み返して
みてください。英語を英語のままイメージするには、内容がわかった英文を
読み返すのが効果的です。どうぞ、試してみてくださいね。」

「それでは、この辺で今日の講座を終わります。」
「次回もお楽しみに。」
       ***
「はい、OKです。」とADの声。
撮影が終わり、控え室へ向かう二人。
「今日の英文はちょっと長めね。」
「そうね。でも楽しめれば長さは気にならないと思う。」
と、今日も仲良くしている二人だった。

Thursday, April 1, 2010

繭香と蘭香の英語リーディング講座(番外編):NY TIMESの記事を読む

みなさん、こんにちは。いつもありがとうございます。

おとといからtwitterを始めて、海外の科学系の
国際研究機関や新聞社をフォローし始めたところ、
最新情報がどんどん届き、すごく面白い!
同時に大量の情報を処理するので、英語の速読の
必要性を痛感しています!

ということで、今日は、今朝の面白かったNY TIMESの
記事の冒頭の3パラグラフを読むことにしましょう。

なお今日は繭香と蘭香は春休みということでお願いします。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
今日は設問はないですが、語彙、タイトルから事前情報を
仕入れてから読み始めてください。

タイトル&第一パラグラフ
◆語彙
Federal Judge:連邦地裁判事
N.S.A. wiretapping program:
米国家安全保障局の盗聴プログラム
illegal:法律に反する
rule:裁定する、裁判で決定する
warantless:令状なしの、無許可の
surveillance:監視、見張り
keep shrouded one of ~:
~の一つを覆い隠したままにしておく
※keep one of~shrouded が倒置されている
disputed:論争になっている、問題の

◆タイトル
March 31, 2010
Federal Judge Finds N.S.A. Wiretapping Program Illegal
By CHARLIE SAVAGE and JAMES RISEN

2010年3月31日
連邦地裁判事はNSAの盗聴プログラムを違法とした
(チャーリー・サベージ、ジェイムズ・ライズン記)

☆では、本文を読んでみましょう
※太字部分は内容理解を助ける重要情報部分

WASHINGTON —
A federal judge (on Wednesday) ruled that
the National Security Agency’s
warrantless surveillance program
was illegal,
rejecting the Obama administration’s effort
to keep shrouded (in secrecy)
one (of the most disputed counterterrorism policies)
(of former President George W. Bush).

◆大意
ワシントン ―
連邦地裁が水曜日に裁定したところによると、
アメリカ国家安全保障局の令状なしの監視プログラムは
法律違反であり、却下されたのはオバマ政権が懸命に
ひた隠そうとしている反響が大きい対テロ対策の一つで、
ブッシュ前大統領時代にできたものだ。
       ***
第二パラグラフ
◆語彙:
federal statute:連邦法
court approval:裁判所の承認
domestic:国内の
no-defunct:今は消滅した
charity:慈善団体
plaintiff:原告
be subject to:~にさらされている
declare:宣言する、断言する
liable:責任がある

☆では、本文を読んでみましょう

(In a 45-page opinion),
Judge Vaughn R. Walker ruled that
the government had violated
a 1978 federal statute
requiring court approval
(for domestic surveillance)
when it intercepted phone calls (of Al Haramain),
a now-defunct Islamic charity (in Oregon),
and (of two lawyers)
who were representing it (in 2004).
Declaring that
the plaintiffs had been
“subjected (to unlawful surveillance),”
the judge said that
the government was liable to pay them damages.

◆大意
45ページに渡る意見書でヴォーン・ウォーカー判事の
裁定によると、政府は1978年の連邦法を犯しており、
国内の監視には裁判所の許可が必要なのである。
当然、政府が電話を傍受したアル・ハラメインという
今は無きオレゴンのイスラム教慈善団体と、二人の
弁護士で、2004年にこの件を弁護した人たちの時も
そうだったのだ。
キッパリと、原告らは「違法の監視にさらされていた」
と言い、判事はさらに、政府は彼らにその損害賠償金を
支払う責任があると言った。
       ***
第三パラグラフ
◆語彙
blow:一撃、一発
authorize:承認する
lawful:合法的な
monitor:傍受/盗聴する
the Foreign Intelligence Surveillance Act:
外国諜報活動偵察法

☆では、本文を読んでみましょう
The ruling delivered a blow
(to the Bush administration’s claims)
that
its warrantless surveillance program,
which Mr. Bush secretly authorized shortly
(after the terrorist attacks) (of Sept. 11, 2001),
was lawful.
(Under the program),
the National Security Agency
monitored Americans’ e-mail messages
and phone calls
(without court approval),
even though the Foreign Intelligence Surveillance Act,
or FISA,
required warrants.

◆大意
この裁定はブッシュ政権のある主張にきつい
一発をお見舞いした。
それはこの無許可の監視プログラムはブッシュ氏が
911事件直後に密かに承認したものだが、合法的だ
という主張だ。
このプログラムの下では、国家安全保障エージェントは
裁判所の許可なしにアメリカ人のメールや電話の傍受や
盗聴ができた。
外国諜報活動偵察法でさえ許可がいるというのにである。
       ***
いかがでしたか。
本文はまだまだ続くのですが、この3パラグラフだけでも
記事の主要な情報が十分取れると思います。
それにしても、メールや電話が無許可で傍受できるなんて、
よく考えると恐ろしいですね。

続きはこちら→http://www.nytimes.com/2010/04/01/us/01nsa.html?src=twt&twt=nytimes

それでは、また。