脳がぶっ飛んだ!「現代貨幣理論MMTとは何か」を読んで
明けましておめでとうございます。
今年もよろしくおねがいします。
12月31日から1月2日の間に2冊読みました。
さて、年末に、John Grishamのthe Brethrenを読み終えました。
評価は★☆☆☆☆です。
これまでに、私はJohn Grisham氏の本を20冊くらい読みました。
基本的に、彼は、弁護士=悪人かクズ、FBIなどの国家権力=悪または無能、主人公=知恵を使って国家権力の追っ手から逃げ切ったり、うまく大金をせしめる、という構造です。
それが面白い。
ところが、この作品と、前に読んだ古本屋店主の話(the Camino Island)は、犯罪者が最終的に得をするので、どうにも納得がいきません。
ということで、この話はもうやめます。
さて、もう一冊は、「現代貨幣理論MMTとは何か:日本を救う反緊縮財政 島倉 原著 角川新書 2019」です。
これは、私は、あまりに衝撃的すぎて、世界観が一変しました。
まさに、game changer。
新年早々、とんでもない本を読んでしまいました。
内容は、漢字ばっかりの、ハードコアな経済理論で、とても難しいです。
しかし、貨幣の起源から始まり、現在の主流派経済学では説明しきれない経済の状況を、MMT(現代貨幣理論)では説明できてしまうのです。
手短に言うと、自国通貨を発行している日本のような国は、財政赤字がいくらあっても、まったくOK!ということです。
財政赤字は、バランスシート上での問題で、政府が赤字の分だけ、民間銀行や企業・家計に回っているから、むしろいいことなのです。
*ちなみに、1990年代初めまでは、政府ではなく、企業が赤字でした。
それは、設備投資をどんどんしていたからだそうです。
なので、金融政策一辺倒でなく、財政政策ももっとやりなさい、ということです。
でも、その財源は?となりますが、ここが私の頭脳をぶっ飛ばした真犯人。
消費税率が10%になったように、政府は税収を財源にします。
しかし、MMTは、税収と財政は関係ない、というのです!?
実は、政府は、国債を発行したときに、同時にその代金となる貨幣も発行し、民間銀行へ送ります。
つまり、財源が無くても、政府はお金を生みだせるというのです。
民間銀行はそれを企業や家計に貸付て、市中に回します。
それにより、お金が増えて、投資したり、昇給したり、消費したりして、経済が活性化します。
*なお、政府と民間銀行との間の件ですが、帳簿の数字上だけの話なのか、実際にどのくらいの現金が移動しているのか、私の読解力では、わかってないところがありますので、ご了承ください。
さて、このMMT(現代貨幣理論)ですが、ケインジアンと呼ばれる学派の流れを汲んでいるようです。
ジョン・メイナード・ケインズ卿は、政府の積極的な財政投資を提唱して、世界大恐慌後の世界経済を立て直した経済学のスーパーヒーローです。
しかし、1970年代のオイルショック以後に、アメリカはスタグフレーションに見舞われ、ケインズたちに代わり、シカゴ学派のミルトン・フリーマンら、マネタリストたちが脚光を浴びます。
彼らの主張は、財政政策に代わる、金融政策です。
政府(中央銀行?)が通貨供給量をコントロールする、マネタリーポリシーです。
その後、いろいろありましたが、基本的に、今も、これが主流です。
ところが、リーマン・ショック以降、これではどうもうまく行かない。
また、日本の現状も従来の経済学ではうまく説明できない。
そこで、登場したのが、MMT(現代貨幣理論)です。
ということで、長くなりましたが、私の脳も限界なので、今日はお開きにします。
今年もよろしくおねがいします。
12月31日から1月2日の間に2冊読みました。
さて、年末に、John Grishamのthe Brethrenを読み終えました。
評価は★☆☆☆☆です。
これまでに、私はJohn Grisham氏の本を20冊くらい読みました。
基本的に、彼は、弁護士=悪人かクズ、FBIなどの国家権力=悪または無能、主人公=知恵を使って国家権力の追っ手から逃げ切ったり、うまく大金をせしめる、という構造です。
それが面白い。
ところが、この作品と、前に読んだ古本屋店主の話(the Camino Island)は、犯罪者が最終的に得をするので、どうにも納得がいきません。
ということで、この話はもうやめます。
さて、もう一冊は、「現代貨幣理論MMTとは何か:日本を救う反緊縮財政 島倉 原著 角川新書 2019」です。
これは、私は、あまりに衝撃的すぎて、世界観が一変しました。
まさに、game changer。
新年早々、とんでもない本を読んでしまいました。
内容は、漢字ばっかりの、ハードコアな経済理論で、とても難しいです。
しかし、貨幣の起源から始まり、現在の主流派経済学では説明しきれない経済の状況を、MMT(現代貨幣理論)では説明できてしまうのです。
手短に言うと、自国通貨を発行している日本のような国は、財政赤字がいくらあっても、まったくOK!ということです。
財政赤字は、バランスシート上での問題で、政府が赤字の分だけ、民間銀行や企業・家計に回っているから、むしろいいことなのです。
*ちなみに、1990年代初めまでは、政府ではなく、企業が赤字でした。
それは、設備投資をどんどんしていたからだそうです。
なので、金融政策一辺倒でなく、財政政策ももっとやりなさい、ということです。
でも、その財源は?となりますが、ここが私の頭脳をぶっ飛ばした真犯人。
消費税率が10%になったように、政府は税収を財源にします。
しかし、MMTは、税収と財政は関係ない、というのです!?
実は、政府は、国債を発行したときに、同時にその代金となる貨幣も発行し、民間銀行へ送ります。
つまり、財源が無くても、政府はお金を生みだせるというのです。
民間銀行はそれを企業や家計に貸付て、市中に回します。
それにより、お金が増えて、投資したり、昇給したり、消費したりして、経済が活性化します。
*なお、政府と民間銀行との間の件ですが、帳簿の数字上だけの話なのか、実際にどのくらいの現金が移動しているのか、私の読解力では、わかってないところがありますので、ご了承ください。
さて、このMMT(現代貨幣理論)ですが、ケインジアンと呼ばれる学派の流れを汲んでいるようです。
ジョン・メイナード・ケインズ卿は、政府の積極的な財政投資を提唱して、世界大恐慌後の世界経済を立て直した経済学のスーパーヒーローです。
しかし、1970年代のオイルショック以後に、アメリカはスタグフレーションに見舞われ、ケインズたちに代わり、シカゴ学派のミルトン・フリーマンら、マネタリストたちが脚光を浴びます。
彼らの主張は、財政政策に代わる、金融政策です。
政府(中央銀行?)が通貨供給量をコントロールする、マネタリーポリシーです。
その後、いろいろありましたが、基本的に、今も、これが主流です。
ところが、リーマン・ショック以降、これではどうもうまく行かない。
また、日本の現状も従来の経済学ではうまく説明できない。
そこで、登場したのが、MMT(現代貨幣理論)です。
ということで、長くなりましたが、私の脳も限界なので、今日はお開きにします。
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