東京最古の府立小学校は?

私が生まれ育った近所には、両国小学校や久松小学校、有馬小学校、深川小学校、明治小学校といった明治6年ごろにできた小学校が結構ある。


特に、明治小学校と深川小学校はどっちが古いんだろうと気になった。


それで調べてみたところ、明治政府は明治5年(1872年)に学制を発布した。


その結果、先に挙げたように、東京府内で小学校が次々に開校した。


じゃあ、一番古いのはいっぱいあるではないか?ということになる。


でも、違うのだ。


学制が発布される2年前の明治3年に、東京府は6つの仮小学校を設立したのだ。


いわゆる東京府仮小学六校である。


その六校は以下である。

東京府仮小学第一校:(現)港区立御成門小学校:(旧)鞆絵(ともえ)小学校

第二校:(現)千代田区立番町小学校

第三校:(現)新宿区立愛日小学校

第四校:(現)文京区立湯島小学校

第五校:(現)台東区育英小学校

第六校:(現)江東区立深川小学校


後の明治22年(1889)に東京市ができるが、その当時の呼び方だと、芝区、麹町区、牛込区、本郷区、浅草区、深川区にそれぞれ一校作ったということだ。


ちなみに、明治3年当時は、東京15区がないから、なんて呼ばれてたんだろうね?

区をつけないで、芝、麹町、牛込・・・って呼んでただけかな。


なお、インターネットでいろいろ調べたところ、この6校は、寺子屋を併設していたお寺が、東京府から学制に先立って、たぶん実験的に、小学校の指定を受けたらしく、東京府が管理運営するようになったが、教材やカリキュラムは他の寺子屋と変わらなかったらしいよ。


六校の現在の小学校には、仮小学六校だったことを示す石碑等がそれぞれ建ててあるらしい。


見てみたいね。


また、ネットで調べたら、現在の各小学校の開校年は、学制発布後の現在の校名になってからにしているところもある。


最後に、東京最古の小学校ということで、立川市立第一小学校とwikiには書いてあるが、当時は寺子屋や郷学校というものが多く存在していた。


立川市立第一小学校は、明治3年3月3日当時は郷学校であって、小学校の名称を名乗ってはいない。


そういう点から、やはり東京最古の小学校は、仮小学校6校となるだろう。


ついでに、明治小学校と深川小学校は、深川小学校に軍配が上がった。


というか、深川小学校って、そんな歴史があったんだ、すげー。

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