米中貿易戦争に興味を持った

「ファーウェイと米中5G戦争:近藤大介 著、講談社α新書、2019」を読み終えた。

日本語の本を読むのは、とても久しぶりなので、漢字が多くて多くて、目が痛くなった。

それでも、ファーウェイの会長と、鴻海(ホンハイ)の会長、Xi JinPing 国家主席(日本語ではなんて名前だっけ?あぁ、習近平さんだ)の関係や思惑や、更には台湾の次期総統選挙なども絡んで、とても面白く読めた。

また、米中の覇権争いの中心としては、5G時代になると、大量の情報を高速でやり取りできるようになり、AIを活用した統括的なコントロールと、IoT(Internet of Things:モノのインターネット)に普及より、社会が一変するのだそうだ。

その根幹をなす、コンピュータのシェアを、アメリカとしては、絶対に中国には取られたくない。

そこで、貿易戦争をふっかけてきたらしい。

世界で、こんなにも激しい争いが起きていたなんて、一昨日まで、何一つ知らなかった。

読み終えてから、youtubeで深セン市の動画やthe EconomistやPBSの、米中貿易戦争の番組も観た。

それから、IoTについても知りたくなったので、「IoT最強国家ニッポン:南川明 著、講談社α新書、2019」を読み始めた。

※こちらは今のところ、希望的観測ばかり書いてあるので、つまらない。

「ファーウェイと米中5G戦争」が面白かったのは、何もない漁村だった深センに、元軍人が作った会社が30年でアメリカを脅かす程の力を持つようになり、そこでアメリカから妨害工作があり、それに耐えて戦っている、というドラマがあったからだ。

こちらは、IoTによって、社会はこんなに便利になります、ばかり書いてある。

そりゃ、技術が発展すりゃ、便利になるし、社会も変わるさ。

でも、利権のぶつかり合いがあって、妨害工作もあって、そうは問屋が卸さないんじゃないのかな。



さて最後に、「ファーウェイと米中5G戦争」の中で、感銘を受けた部分を紹介して終わりにします。

 図書館入口右手の巨大なスクリーンには、古ぼけた戦闘機が飛ぶ写真が掲げられていた。第2次世界大戦の独ソ戦でナチスドイツと戦った旧ソ連軍の戦闘機「イリューシン2型」だ。その写真の下にはキャプションが付けられていて、大きな赤字でこう書かれていた。
<累々の傷を負わない者は、どうやって皮の肉が厚くなろうか。英雄とは古来、多くの困難にもまれるものなのだ> 同書P38-39より







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