対米貿易戦争を回避するには?

米中貿易戦争を考えていたら、なんとなく気がついた。

中国のHuaweiやその他の大企業が、アメリカからお灸をすえられている。

日本も過去に、鉄鋼、カラーテレビ、自動車、半導体、最近では東芝、トヨタ、エアバッグのTAKATAなど、さまざまな企業が似たような経験をしてきた。

いろいろ考えていたらふと、これらの企業は、知らないうちにあるルールを破ったのではないだろうかと、思ったのだ。

アメリカは、自由貿易の国だから、どんどん輸入を受け入れる。

「さぁ、アメリカに、安くて良い製品をどんどん供給してください。」とばかりに。

しかし、「みなさん、アメリカで儲けた分は、アメリカに還元してください。」というルールがあるのではないか、と思ったのだ。

アメリカはphilanthropyの伝統があるので、そうするのが当たり前と思っているのではないだろうか。

これをしないで、一人勝ち状態になると、攻撃されるのではないか?


例えば、世界貿易を一台の自動車に例える。

エンジンはアメリカで、その他のタイヤやハンドル、フロントガラスなどが、中国や日本やEUだとしよう。

エンジンが動けば、車は走る。

そのエンジンを動かすのに必要なのは、ガソリンだ。

では、現実にガソリンとなるものはなにか?

もちろん、資本、より具体的にはお金であろう。

だから、アメリカでビジネスすれば、アメリカ人の生活はよくなり、おまけに世界経済も発展するので一石二鳥。

しかし、ガソリンが漏れてしまえば、車は止まる。

アメリカにお金が流れなくなると、世界経済は止まる。

だから、一人勝ち企業には、厳しい制裁が加えられるのではないだろうか?


わかりやすく言えば、私はハゲタカファンドというものに、嫌悪感を感じる。

日本でボロ儲けして本国へ帰るからだ。

だが、アメリカからすれば、輸出立国の中国や韓国、日本のメーカーは、ハゲタカファンドみたいなものに感じられるのではないだろうか。

そう考えると、規制が入ったり、追徴金だの、関税率を上げるなどの対抗措置は、陰謀論でもなんでもなく、ごくごく常識的なものに思えてくる。

さてそれでは、メーカー側はどうすればいいのか?

もちろん、規定の税金等は払っているだろうし、現地法人を設立し、雇用にも大いに貢献しているだろう。

だが、それをもっともっと大げさに、「私たちは、アメリカ経済、そして社会に大いに貢献しています!私たちはアメリカ企業なのです!」的なPRをするのはどうだろう?

まぁ、素人がにわかに考えたものなので、そんな甘くはないだろうけどね。

とりあえず、そんなことを考えてみました。

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