乃木坂４６の新曲がいい

 乃木坂４６の新曲、「人は夢を二度見る」がいい。

https://youtu.be/DHea-Qcy9g0?list=RDDHea-Qcy9g0

乃木坂４６という物語を０から作ってきた１期生、そして２期生がひとりもいなくなった。

それでこの曲は、乃木坂４６が big nameになってから加入した３〜５期生だけの、言わば「新生：乃木坂４６」の最初の楽曲だ。

なんか、渡辺美里のMy revolutionのようなイントロから始まるのだが、ダブルセンターの山下と久保の夢も希望も失ったような気だるい日常が映し出される。

そして二人は別々にだが、幽体離脱して、街を、そして図書館を歩いていると、そこで仲間に出会い、さらに大勢の仲間に出会う。

そしてみなに囲まれているうちに、夢と希望を取り戻す、というストーリーのMVだ。

やっぱりベテランが卒業して５期生が５人も選抜されているから、リフレッシュした感じがする。

それと、乃木坂４６を作ってきた大先輩たちがいなくなり、歴史とか伝統から解放されて、のびのびした感じがするようにも思える。

逆に山下からは大好きな飛鳥ちゃんがいなくなって、もう一緒に歌って踊れないのかという喪失感と、これからは私たち３期生がグループを引っ張って行かなきゃならないという決意みたいのが感じられる。

そんなこともあってかどうか知らないが、山下と久保の失望感から徐々に夢を取り戻す表情の変化の演技がとてもいい。

だがそれ以上に、歌詞がよかった。

これを聞いて、同じ秋元康作詞の「川の流れのように」を思い出してしまった。

メロディーも似てるかもしれない。

乃木坂４６のメンバーの歌と踊りと演技と、歌詞の内容と、聴き馴染みがあるメロディーによって、自分の中の何かが共鳴した。

具体的にどの経験、何の思い出が共鳴したのかわからないし、そんな経験や思い出自体、想像上のものかもしれない。

しかし、この歌は、私の心に訴えかけて、私はジーンときてしまう。

果たして、AIはこんな体験をできるようになるのだろうか？

音楽を聞いて、MVを見て、人間が感じるように涙を流したりできるようになるのだろうか。