私には能力がなかった
小さい頃から私は他の人から期待されて、小学校では学級委員をやったり、生徒会の役員になったり、部活の部長になったりしていた。
中学校に入っても似たような感じで、いろいろとするようになったが、反抗期にもなってきたため、「なんでこんなに押し付けられるのか?ただの便利屋みたいで嫌だ」と思うようになり、断ったり、期待に添わない結果を残すようになってきた。
社会人になっても、同じように周りに期待されて、いろんな仕事を任されるようになったが、あるレベルまでくると、なんだか他の人の仕事を代行してるみたいで嫌だなと思うようになり、これまた期待に添わない結果を残すばかりか、自分のしたいことはここではできないと言いながら、転職も度々してきた。
そんなわけで、自分は自分の好きなことを第一にして、社会人生活を長年送ってきた。
そして、そんな社会人生活ももう終盤に入ってきたのだが、今日ふとあることを思いついた。
それは、自分のしたいことを追求してきたのではなく、本当は、「他人の期待に応えるだけの能力がなかったのではないか?」である。
能力があれば、結果を残しつつ、自分の好きなこともできたはずだ。
能力がなかったから、途中で投げ出して、好きなことをするという方向へ逃げていったのだ。
これまでの、30年以上の社会人生活を振り返って、そのすべてを否定する考えが浮かんできたのだ!
社会人生活だけでなく、子供時代からの自分の思い込みと行動を全部ひっくり返す考えだ。
有能だから頼られると思っていたが、実は能力が足りなかったから、こなせなかったのだ。
これはなかなか素晴らしい!
この考えが浮かんでから、過去には未練がなくなった。
さらに、「よし、それなら、やってやろうじゃないか!」というやる気と希望が湧いてきた。
こんな歳になって、希望に満ち溢れているなんて、なんて素晴らしいんだろう!
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