卓球に学ぶ、factとevaluationの切り離し

先日、この卓球の試合を観ていたら、factsとevaluationを切り離す、わかりやすい例を発見した。
https://youtu.be/5PgEuJmaE28?t=3152

最終セットの5対5から、加藤美優選手は5連続ポイントを落とし、早田選手はマッチポイントを迎える。

ところが、そこから加藤選手が6連続ポイント取り返し、最後には逆転勝ちするのだ。

加藤選手は、すごいとメンタルの強さと、卓球の技術の持ち主だ思う。

ここでひらめいた。

私が同じ立場だったら、5対5から5連続ポイントを落としたとき、こんなふうに思うだろう。

5対6「惜しい、もうちょっとで返せた。ドンマイ!」
5対7「チッ、相手の正面に返ってしまった。まだ2点差。」
5対8「なんでー!今のが入んないの?おかしいじゃん!3連続で落としてる。次は絶対に取ろう。」
5対9「あんなコースに返すなんて、なんてやつだ。やっぱり今上り調子の相手だし、運も味方してるのかな。こっちだって猛練習してきたのに、なんで返せないんだろう。4連続ポイントか。まずいな。とにかく次はなんとかしなくちゃ。」
5対10「なんであんなところにネットがあるんだ!あっ、もう、あと1点で負けじゃん。せっかく準決勝まできたのに、最後でどうして踏ん張れないんだろう。あ~あ、ここから逆転は無理か。畜生!」

という具合に、1点を失うごとに、心のなかで、不満や怒りの声が湧き上がり、最後には諦めるのではないかと思われる。

さて、ここでfactsとevaluationの話を戻したい。

上記の得点と感想が、factsとevaluationなのだ。

つまり、得点を1点取られたのは、fact。

これに対して、持った感想がevaluationだ。

もし私たちがこの状況下にいたら、おそらく1点取られた瞬間に、いろいろな感想が頭に浮かぶだろう。

また、連続してポイントを落とすとなると、その感想は、必ずネガティブな内容を含んだものになるだろう。

しかし、注意すべきことは、1点取られるというのは、第1セットであろうと、最終セットだろうと、どこでも同じfactにすぎない。

ふつうこの点に、意識は向かない。

最終セットという局面なので、1点を重く捉えてしまう。

そして、脊髄反射的に、ネガティブな意見を持ってしまう。

そうした反射的な評価に待ったをかけることが、私の言う、factとevaluationを切り離すということだ。

最終セットの5対5から、5対10まで、1点ずつ取られても、「1点取られた。以上。」とfactの確認をして、冷静になる。

そして、仮に「同じコースに、同じボールが来たら、次は返せるかもしれない。これはチャンスかもしれない!」

というように考えれば、次のゲームが楽しみになり、「さぁ、早く打ってこい!」みたいなポジティブな気分で対戦できる。

これが、私の考える、factとevaluationの切り離しである。

そう、ー これは、チャンスかも知れない ー のだ!

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